人生2度目のメジャーデビューに向け
ロックモード全開!
2日目のVIVA! STAGEのトリを飾るのは、スガシカオ。盛大な拍手で迎えられた注目の一曲目は……なんと、KAT-TUNの“Real Face”! そう、作詞・スガシカオ&作曲・松本孝弘というコンビによって作られた名曲が、B’zにも引けを取らない重厚なロックアレンジで披露されたのだ! これにはオーディエンスも大喜び。
続く“赤い実”も、ギターがザクザクと刻むロックナンバーだが、一転ファンクな“91時91分”からは華やかなパーティーモードに。スガもノリノリでコール&レスポンスを決めていく。そして、「俺たちの音楽はどんどん盛り上がっていくのだ!」という宣言に続く、四つ打ちの“はじまりの日”ではオーディエンスと一緒にジャンプをし、再び重厚なロックナンバー“アイタイ”へ。ここまで息つく暇もない。
MCで5月に2度目のメジャーデビューをすることを告げ、ニューシングル“LIFE”をバンドで初披露。メジャーという言葉に一切浮かれることなく、どっしりと構えながらも、確かに明るい未来を予感させるような解放感が印象的な1曲だ。そのままファンキーなチョッパーベースに導かれて“コノユビトマレ”へと続き、「メジャーデビューに向けて、背中を押された気がします」と感謝を述べた後に披露されたのは、名曲“Progress”。元々はテレビ番組用に作られた曲だが、「あと一歩だけ、前に 進もう」という言葉はいつのまにかスガ自身の背中を押す言葉となり、多くの人の背中を押す言葉になった。これがポップミュージックの力なのである。
アンコール1曲目は“見る前に跳べ.com”。この曲は雑誌「MUSICA」と「のどごし夢の雑誌ドリーム」とのコラボによる「スガシカオに世界にひとつだけのテーマソングを作ってほしい」という企画から生まれた縁のある曲で、軽快なオルガンが実に心地いい。
ラストはエネルギッシュなシャウトを聴かせる“19才”。最近は音楽的にもロックモードであることが感じられたライブだったが、そもそもこの人は生き方自体が圧倒的にROCKなのだ。VIVA LA ROCK2日目、VIVA! STAGEの大トリに相応しいライヴだった。
(金子厚武)
セットリスト