5.5 FRI 11:45-12:20 VIVA! STAGE
175R

終わらぬ旅路を行く175Rが歌う、
国民的アンセムと共に万感のフィナーレへ。

歓びと興奮を噛みしめるように叫んだ、「175Rが帰ってきたぞー!!」というSHOGO(Vo)の声が彼らのステージの始まりの号砲だ。「僕らにとって初めてのVIVA LA ROCKです。みなさんも楽しんでください。みんなで歌っていこう」という言葉から“ハッピーライフ”を演奏。色褪せることのない大ヒットナンバーであり、曲げることなく貫いてきた彼らの信条がVIVA! STAGEに鮮烈に響き渡った瞬間だ。昨年末に復活し、4月には7年ぶりのアルバム『GET UP YOUTH!』をリリース。彼らが本当に帰ってきたということを噛みしめるようにステージを見つめる無数のオーディエンスの眼差しが熱く眩しい。

活動開始後に配信リリースした“これから”、そして「いくつになっても新生活っていうのは始められると思っています。そんな新生活を始めた人に捧げます」(SHOGO)という言葉に続けて歌ったのは、新作にも収録された槇原敬之のカヴァー曲“遠く遠く”だ。パンキッシュな1曲に生まれ変わって、夢を叶えるために新しい街で生きていくことを誓うこの曲は今の彼らの心境そのものだろう。さらには7月にリリースすることを発表している新曲“夏のマボロシ”も披露し、再び新作からの“シャナナ”に向かっていく流れは、再び始まりの季節の中で溌剌に楽しむ彼らの今を如実に表していた。「もし、歌がわかんなくても大丈夫。なんでもいいから歌ってみよう。わかんないけど拳を上げてみよう。踊ってみよう。楽しみ方はなんでもいいんだ。今日は身体で体験して楽しんでください」という言葉もSHOGOらしい一言だ。

最後は“GLORY DAYS”から、「すべての世代の人に必ずある青春、思い出してください――この想いは届くかな。この想いは今日来てるみんなに届くかな」(SHOGO)という願いと共に待ち望んだフィナーレ“空に唄えば”へ突入。国民的アンセムにまで上り詰めた楽曲が持つ高揚感は光りを放つかのような存在感で、夢に向かって笑顔で声を張り上げる彼らの歌が万感の一体感を生み出していく。楽曲自身が多くの人に唄われることを望んでいるかのように、皆が拳を上げて歌う景色が爽快だ。<あの日の僕等はそこに立っていて/何も言わずにこっちを見ている>――過去の自分に見つめられながら明日へと生きていくみんなの歌が全オーディエンスの背中を押していた。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. ハッピーライフ
2. これから
3. 遠く遠く
4. 夏のマボロシ
5. シャナナ
6. GLORY DAYS
7. 空に唄えば

撮影=HayachiN