5.5 FRI 15:55-16:30 CAVE STAGE
LONGMAN

瑞々しい才能を迸らせてCAVEを完全制圧。
この歌とならどこまでも飛べる!

サウンドチェックの段階から待ち切れない!とばかりに歓声が上がる中、「LONGMAN始まるよ」といういつもの挨拶代わりの“Opening”から“IN THIS WAY”へ。僅か35分のステージで12曲のセットリストを組み込んだ、彼ららしいジェットコースターのようなステージが始まった。

多くのフレッシュな才能達の登場によって、その火が再び燃え上がっているメロディックパンク・シーン。その次なる主役の一翼を担うであろう存在が、この愛媛発の男女ツインヴォーカルの3人組LONGMAN。開演後もとどまることなく増え続けるオーディエンスと、次々に発生するクラウドサーフの波が否応なく会場のテンションを上げていき、“Looking back”の後にはフロアから「お前ら最高だよー!!」という叫びも上がる。終演を待つまでもなく、CAVE STAGEにおける彼らの完全勝利は確信した瞬間だ。極上のメロを持った1曲2分程の楽曲を放ち続けるスプリント力と、キュートなSAWA(YORIKI/Vo&B)の声と大人になり切れない青さを残すHIROYA(HIRAI/G&Vo)の声の掛け合いで、高速ビートに合わせて次から次へと新しい景色を生んでいくステージに胸を焦がされる。その後は、「埼玉と言えばガリガリくん。年間5億本以上売り上げてる凄いやつです。僕は小さい時から知覚過敏でいつも痛めつけられてきました。でも、そのおかげで親知らずを抜いた後痛み止めなしで乗り切れました!埼玉ありがとう!今日はその恩返しに来ました。後半戦行きましょー!!!!」(YUKI HORIKAWA/Dr&Cho)という半分意味不明なMCで爆笑も呼び込みつつ、“Hole up”を爆演。ビートよりもメロと歌がより一層前に出る1曲で、眩しいくらいにSAWAの声が輝いていた。

「こんなに集まってもらえて嬉しいです。ラストスパートです。CAVE STAGEに凄い空間作ろうぜ!」(HIROYA)という掛け声から、<いつも君がいなくても/君がそこにいなくても進まなくちゃいけないから>と歌う“Sunset”、“1919”という初期からの名曲2曲を叩き込んでフィニッシュ。日々の鬱憤を晴らすかのような爽快な名演、若く瑞々しい才能が放った会心の一撃に脳天震えっぱなしだ。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. Opening
2. IN THIS WAY
3. So many men,So many minds
4. Excuse
5. Back Home
6. Will
7. Looking back
8. Hole up
9. BEER!
10. Better days
11. Sunset
12. 1919

撮影=釘野孝宏