5.5 FRI 17:10-17:50 VIVA! STAGE
ROTTENGRAFFTY

「今を積み重ねて明日を迎えろ」
ロットンはいつまでもキッズの味方だ

2年ぶりのVIVA! STAGE登場となるROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)。2015年と同様、10-FEETやDragon Ashといった関係性の深いバンドと同じ日に出演するということは、彼らにとって非常に意味のあることだろう。しかし、2015年とは明らかに違うことが一点。前回はライブの直前にNOBUYA(Vo)が骨折をし、松葉杖をつきながらのパフォーマンスだったのだ。つまり、完全な状態でのロットンがVIVA LA ROCKで観られるのは、今日が初なのである。

フロアをぎっしり埋めたオーディエンスの手拍子に迎えられ、N∀OKI(Vo)の強烈なアジテーションから“STAY REAL”でライヴがスタートすると、早速モッシュの渦が巻き起こる。ジャンプゾーン、ヘドバンゾーンを抜けた大サビではその輪がさらに大きく広がり、いきなりクライマックスのような盛り上がりだが、もちろんまだまだ序盤戦。バンドの新たな季節の始まりを告げた“So…Start”によって、ますます会場の温度が上がっていく。

N∀OKIが「お前ら燃料タンク満タンか? 今日で全部燃やしつくせ!」と呼びかけると、「俺らのこっから500キロ離れた町の歌」という紹介から“響く都”で今度は盆踊りモードへ。間奏では割れんばかりのボリュームでコール&レスポンスが行われ、「おおきに!」と返すと、シーケンスが流れ出してダンスゾーンに突入。“銀色スターリー”から“D.A.N.C.E.”へと曲が進むに従い、フロアの動きも一層激しさを増して行く。全員を座らせての大ジャンプ、さらにはサークルモッシュと、息つく暇を与えない盛り上げっぷりは流石の一言だ。

「群雄割拠の中、猛者ばっかりの中、ROTTENGRAFFTYに集まってくれてありがとう!俺たちは明日が当たり前にあるなんて思ってない。今を積み重ねて明日を迎えてくれ。結成18年目のロットンの日、今年は初の2デイズ。やりたいことあるやつ、学校でも会社でもとっととやめて京都来い!」とN∀OKIが捲し立てると、ストレートに疾走する新曲を披露。歌詞にはバンドを続けることへの想いを綴ったような言葉が並び、彼らにとっての大事な曲となりそうだ。

NOBUYAが「今日は、今日こそはそっち行っていいか?」と呼びかけてから始まったスクリーム全開の“THIS WORLD”では、途中から予告通りにNOBUYAがフロアに突入!そして、「シンプルに一言、輝きくるえ!」と言って始まった“金色グラフティー”では、アタマから大合唱が始まると共に大量のリフトができあがあり、一斉にクラウドサーフが起こる。そのままVIVA! STAGE3日間のうちでも最大級のモッシュを巻き起こし、完全体ロットンのライヴが終了。鉄板のセットリストでとことん盛り上げまくった5人は、いつまでもキッズの味方だ。

(金子厚武)

セットリスト

1. STAY REAL
2. So...Start
3. 響く都
4. 銀色スターリー
5. D.A.N.C.E.
6. 未発表曲
7. THIS WORLD
8. 金色グラフティー

撮影=HayachiN