- 5.5 SAT 14:15-14:55 VIVA! STAGE
- coldrain
VIVA! STAGEを焼き尽くした凄まじいライヴ
VIVA LA ROCKよ、これがcoldrainだ！
今回が、VIVA LA ROCK初出演となるcoldrain。バンド結成10周年を超え、世界を股にかけ活動する彼らがどんなステージをVIVA LA ROCKで見せてくれるのか、ライヴ開始前から否応なくオーディエンスの期待が高まっているのがわかる。そんな彼らの期待に応えるように、coldrainは“Vena”でライヴをスタート。Masato（Vo）のすべてを破壊し尽くそうやシャウトが、わずか1分足らずで、VIVA! STAGEを熱狂へと導く。「置いてかれんなよ、お前ら！」と、ニヤリと笑ったMASATO。“Wrong”、“ENVY”、“No Escape”と続けざまにエモーションが爆発するナンバーを、次々と叩きつける。フロア前方では、キッズたちが気が狂ったように暴れまっている。実際、このスピード感、かなりヤバい。ついていくだけで、必死です。
「鹿野（淳）さんに、VIVA LA ROCKを楽しんでいってくださいって言われました。coldrainの楽しみ方で、この40分のステージを駆け抜けていきたいと思います。次の3曲で、coldrainの歴史の頭5年を表現していきたいと思います」と、いうMCに続いて披露された“24-7”。MASATOの指示で二つに分かれたフロアのオーディエンスが「1・2・3・4」のカウントを合図に混じり合い、エネルギーを爆発させ、カオスを生み出す。
続けざまに、ドロップされたのは“Die tomorrow”。胸をかきむしりたくなるようなメランコリックなメロディーと、激しく重いサウンドがフロアをこれでもかと揺らしていく。すでに盛り上がりすぎて息も絶え絶えなオーディエンス。彼らに再度、活力を与えるように“Adrenaline”を注入するcoldrain。Y.K.C（G）と Sugi（G）の奏でるギターリフが文字通り、オーディエンスのアドレナリンを沸騰させていく。
「楽しんでますか？ フェスっていっぱいあるけれど、VIVA LA ROCKは一年で一回だけです。どうか楽しんでってください。歌ってくれるか、VIVA LA ROCK！」という煽りを受けて、息を吹き返したかのように全力のレスポンスを返す、観客たち。“BURY ME”では会場を包み込むような大合唱がVIVA! STAGEに鳴り響いた。
「来年も、遊びに来ていいですかね？ coldrainらしく暴れて帰ろうと思います」という言葉通り、続いてプレイした“Fire In The Sky”では全てを焼き尽くすかのような激しい演奏を披露したcoldrain。この日、最後の一曲に彼らが選んだのは駄目押しの大名曲“The Revelation”。RxYxO（B）とKatsuma（Dr）の奏でる地面を割るような激しいビートの上で、Y.K.CとSugiのギターが炸裂する。そして、何よりもMasatoのヴォーカルである。ささくれ立ったどうしようもならない感情の醜さも美しさも、すべてがそのまま一つの巨大な音の塊となって、VIVA! STAGEのオーディエンスを襲う。あまりにも圧倒的で凄まじいライヴを披露した、coldrain。来年は、VIVA LA ROCKのステージでどんなライヴを見せてくれるのだろうか。おそらく、彼らは悠々と僕らの想像を超えてくるに違いない。それが、coldrainというロックバンドなのだ。
セットリスト
1. VENA
2. WRONG
3. ENVY
4. NO ESCAPE
5. 24-7
6. DIE TOMORROW
7. ADRENALINE
8. BURY ME
9. FIRE IN THE SKY
10. THE REVELATION
撮影＝釘野孝宏 テキスト＝小田部仁
