VIVA LA ROCK 2018

5.4 FRI 12:20-13:00 STAR STAGE
KEYTALK

一足先に(幻ではない)夏が来た!
充実のステージでSTAR STAGEに君臨

2年連続のSTAR STAGE登場となる KEYTALK。2015年の日本武道館に続き、昨年は横浜アリーナでのワンマンも成功させ、すっかり大バコも板についてきたと言っていいだろう。もちろん、そんな彼らのステージを楽しみにするオーディエンスでフロアはギュウギュウだ。

「VIVA LA ROCKのみんな元気ですか?楽しむ準備できてますか!」という巨匠(寺中友将)の挨拶から始まったのは“YURAMEKI SUMMER”。サビのホイッスルと跳ねるビートに乗って、一曲目からフロアが揺れる揺れる。ロカビリー風のややダークな曲調が新鮮な“暁のザナドゥ”では、メンバーが思い思いにステップを踏みつつ、軽快なクラップも楽しい。首藤義勝の歌声は艶が増し、小野武正はいつものようにやんちゃにフロアを盛り上げつつも、どこか余裕が感じられる。

“Love me”ではメンバーと一緒に会場中がジャンプし、“YGB”では「YG(八木)B(ビート)」のタイトル通り、八木優樹がアグレッシブに叩きまくって、歌声も披露(カメラに抜かれたとき、いちいちいい笑顔見せるのずるい)。そんな八木と巨匠がサングラスをかけると、パーカッシブなクラップから“Summer Venus”。EDM的な要素も盛り込み、フロアはさらなる興奮に包まれていく。MCでは武正が「義勝も僕も埼玉出身で、さいたまスーパーアリーナでビバラがやってるのは地元民として嬉しい」と語ると、義勝はテンション高めに「アリーナ!」と呼びかけた。

お馴染みの「ぺーいコール」を皮切りに、後半戦はピンク色の照明にポップなメロディーが映える“桜花爛漫”でスタート。「まだまだ季節は春ですけど、一足先にみんなで夏の幻作りませんか?」という巨匠の呼びかけから始まったのは初期曲の“MABOROSHI SUMMER”で、メロディーの青さに加えて、プログレッシブな曲展開が逆に若さを感じさせる。ただ、途中で一瞬トラブって曲が止まりそうになるも、義勝のアイコンタクトからすぐに立ち直るあたり、やはり余裕が感じられ、確かな成長を印象づけてもいた。ちなみに、これでタイトルに「SUMMER」が入った曲は3曲目。フロアの熱さと暑さからしても、幻ではない夏が一足先に来てしまったようだ。

「ここからKEYTALKラストスパート、みんな一緒にお祭り騒ぎしませんか?」と再び巨匠が呼びかけると、義勝によるバキバキのスラップベースがかっこいい“MATSURI BAYASHI”へ(やっぱり、夏だ)。武正が弾き倒すギターソロも素晴らしく、メロディーのよさ、ライブ運びの上手さに加え、彼らがプレイヤーとしても一流であることを再認識する。そして、クライマックスは“MONSTER DANCE”!巨大なミラーボールの下、フロントの3人はステージを縦横無尽に動き回り、間奏の八木のホイッスルを挟んで、最後にして最大の盛り上がりを作り出して大団円。巨匠はステージ中央で(いい顔で)ビールを一気に飲み干してみせた。いやー、夏だね!

セットリスト

1. YURAMEKI SUMMER
2. 暁のザナドゥ
3. Love me
4. YGB
5. Summer Venus
6. 桜花爛漫
7. MABOROSHI SUMMER
8. MATSURI BAYASHI
9. MONSTER DANCE

撮影=古溪一道 テキスト=金子厚武