5.5 TUE 17:40-18:15 CAVE STAGE
フレデリック

CAVE STAGEをオドラセナイト!
恍惚のダンスロック、炸裂

本編開始10分前にもかかわらずパンパンに膨らんだフロア、その外では入場待ちの行列がスーパーアリーナの壁沿いに約1/4周し、TSUBASA STAGE近くまで達していた。それだけ大きな注視を集める中、本編はスタート。「最強に踊れるバンドが現れましたよ!」という雄叫びのような入場宣言と共にオープニングセッションが繰り出されると、グルグルと渦を巻くような言葉遊びのリフレインが次第にトランス感を生んでいく“SPAM生活”で一気に着火。「俺達と一緒に踊りまくれビバラ!」と煽るフレデリックと、逆に彼らに見せつけるように高いジャンプでフロアを揺らすオーディエンス。続く“ディスコプール”では、重心低くうねるグルーヴィなベースとタイトな四つ打ちに、もう完全にノックアウト。冒頭二曲であっと言う間に巨大なダンスフロアに豹変した。

荒々しく「俺達のライヴでビバラの歴史を変えてやりましょうよ!」とアジテートし、「フェスっていうのは、ほんまに今でしかなくて、今っていうのは、今俺達が鳴らしている音と、今みんなが挙げている手とが一体になるっていうことや。それから、VIVAっていうのはバンザイっていう意味やねん。このままみんながバンザイのまま帰れるように!」と言う健司のMCから、初めてのVIVA LA ROCK出演に際しての彼らの興奮と気概を感じることができた。そして、それを言葉だけで終わらせまいとするかのように、一気に “オワラセナイト”、“オドループ”という2曲のキラーチューンをぶちかまし、ライヴは終了。「来年はもっとデカくなって戻ってきます!」という宣誓の通り、もっと大きな空間を狂喜乱舞に陥れる光景が目に浮かぶような、素晴らしいアクトだった。

(矢島大地)

セットリスト

1. SPAM生活
2. ディスコプール
3. プロレスごっこのフラフープ
4. うわさのケムリの女の子
5. ふしだらフラミンゴ
6. オワラセナイト
7. オドループ