5.3 SUN 12:15-12:50 CAVE STAGE
Hello Sleepwalkers

千変万化のリズムで妖しく魅せた
白昼の轟音ライヴ!!

登場してすぐに「Hello Sleepwalkersです」と一言だけ挨拶すると、繊細なギターフレーズの絡み合いが神々しく響く“天地創造”からライヴはスタートした。シュンタロウ(Vo&G)のファルセットとナルミのウィスパーヴォイスが折り重なり合いながら、終盤には一気にバースト。そのまま“月面歩行”へと雪崩れ込むと、渦を巻いてオーディエンスを引きずり込んでしまうような低音、ツインヴォーカルのセクシーな掛け合いが徐々に狂気を導いていく――鬱蒼と茂った森を模した装飾に覆われたCAVE STAGEの妖しいムードも相まって、艶のあるアンサンブルがより一層の鮮烈さで響いてくる。続いて、その音の色気と歌の妖艶さに加えてダンサブルなビートが特徴的な“円盤飛来”、四方八方から飛んでくる複雑な同期音とナルミの<もくもく働こう>という歌がシュールなシンガロングを生み出す“Worker Ant”と、立て続けにダンスアンセムを投下すると、CAVE STAGEの熱気はさらに跳ね上がっていく。

「ライヴは久しぶりなんだけど、一緒に楽しんでもらえて嬉しいです。思えば、去年の5月3日は初めてのワンマンツアーの初日でした。初めてっていうのはいつも不安だけど、フタを開けてみたらみんな楽しんでくれるから、本当に嬉しいです」と、今この瞬間を楽しめている喜びをシュンタロウが丁寧に話すと、「まだまだいけるだろう」とばかりに“百鬼夜行”へ。凶暴に弾き倒されるギターの轟音、耽美的なアンサンブルと多重コーラスの美しさ、そしてザラついた感情を飛ばしていくシュンタロウのヴォーカルとナルミの艶やかな歌が生み出すコントラストは、まさにこの5ピースの真骨頂だ。そのまま“猿は木から何処へ落ちる”、“午夜の待ち合わせ”と駆け抜けていき、轟音の中でライヴは終了。「Hello Sleepwalkers、ここに在り」という傷跡を残すような気合いがひたすら美麗に飛んでくるアクトだった。

(矢島大地)

セットリスト

1. 天地創造
2. 月面歩行
3. 円盤飛来
4. Worker Ant
5. 百鬼夜行
6. 猿は木から何処へ落ちる
7. 午夜の待ち合わせ