- 5.3 SUN 13:20-14:00 VIVA! STAGE
- indigo la End

進化を続けるインディゴ
新体制となって初の新曲を披露
5月2日の夜、川谷絵音(Vo&G)はこんなツイートをしていた。「明日からフェス3連チャン。まずは明日VIVA LA ROCKでインディゴ。くるり、スピッツ、ペトロールズと大好きな3バンドが見れます。楽しみ」。そう、知っている人も多いかと思うが、indigo la Endというバンド名は、スピッツのアルバム『インディゴ地平線』から取られた名前。そのスピッツと同じ日のライヴとなれば、当然気合いも入るというものだろう。
期待が充満する中で始まった一曲目は長田カーティスの伸びやかに歌うようなギターが印象的な“名もなきハッピーエンド”。フロントの3人がそれぞれステージ前方へと出て行ってオーディエンスを煽る姿からは、早くも貫禄と余裕が感じられる。続く“瞳に映らない”は3人が定位置を
守って演奏をしっかり聴かせ、ドラムソロ、ベースソロでつないで、性急なヴァースとポップなコーラスの対比が鮮やかな“billion billion”へ。ドラムを主体とした間奏から、アウトロのギターソロへと流れていくスピーディな展開が抜群にカッコいい。さらには、メロディそのものの強度が高い“夜汽車は走る”。最近の単独ライヴでは楽曲をちゃんと楽しんでもらうためにとホールを使うことも多いが、そういった環境で培ってきたバンドの地力が、今日のようなフェスの場でもはっきり生かされているように思う。
MCでは今年から加入した新ドラマーの佐藤栄太郎を紹介し、現体制としては最初のリリースとなるニューシングル“悲しくなるまえに”を披露。これがまたツインギターのハモりを生かしつつ、リズム隊がファンキーに絡み合い、さらにはキーボードが色を添える明らかな新機軸。“夜明けの街でサヨナラを”で再び場内を盛り上げて、ラストは川谷がギターを置き、ピアノのイントロに導かれて始まるもうひとつの新曲“夏夜のマジック”。女性コーラスがアーバンなムードを作り出すソウル~R&B路線の一曲で、ポップスに接近した『幸せが溢れたら』のさらに先を明確に示してみせた。急速に進化し、変わり続けるindigo la End。これからがホント楽しみ。
ちなみに、川谷絵音は明日もゲスの極み乙女。でSTAR STAGEに出演。そちらも要チェックだ!
(金子厚武)
セットリスト
1. 名もなきハッピーエンド
2. 瞳に映らない
3. billion billion
4. 夜汽車は走る
5. 悲しくなるまえに
6. 夜明けの街でサヨナラを
7. 夏夜のマジック