- 5.3 SUN 11:00-11:50 STAR STAGE
- KANA-BOON

祝・25歳。記念すべき日を
飾るパワフルな号砲
2年目を迎えた「VIVA LA ROCK 2015」。2万2千人を超える動員を記録したこの日、スタートからSTAR STAGEフロアはぎっしり満員だ。
フェスのプロデューサー・鹿野 淳の挨拶と「楽しんでいくぞVIVA LA ROCK! KANA-BOONだ!!」という煽りに続いて4人が登場。振りかぶって「ガンッ!」と最初のギターリフの一音を出した瞬間に、会場の空気の色がガラリと変わる。地面が揺れる。“タイムアウト”から“ウォーリーヒーロー”、“盛者必衰の理、お断り”と、一気に沸騰するような熱量が放たれる。谷口鮪(Vo&G)は真っ直ぐに伸びやかな声を放ち、力強いアンサンブルで熱狂を作り出していく。
実は本日5月3日が25歳の誕生日である谷口鮪。MCではバンドメンバーとバースデーを祝い、飯田祐馬(B)と古賀隼斗(G)から誕生日プレゼントを手渡される微笑ましい場面も(ちなみにプレゼントは飯田が『大相撲力士年鑑』、古賀が『「孤独」が男を変える』でした)。そして「25歳一発目のライブ。いつもとは違うロケンローな谷口鮪で行こうと思います。ドラムス、カモン!」と“1.2. step to you”へ。小泉貴裕(Dr)も迫力あるビートでオーディエンスを巻き込む。“クラクション”でも古賀が重心の低いヘヴィなリフを響かせる。
メロウな“結晶星”を歌い上げ、続いてはキラーチューン“ないものねだり”へ。「ワン、ツー!」というサビの掛け声も、間奏部分の手拍子も「♪ゆらゆらゆらゆら~」のコールアンドレスポンスも、会場の後ろまで全員が笑顔で参加。まるでアリーナでのワンマンライヴのような一体感を生み出していた。
終盤は「せっかくなので新曲をやろうと思います」と、アネッサCMソングの“なんでもねだり”へ。彼らの中でも最もポップで陽気なテイストを持つナンバーだ。谷口鮪もイントロで左右に飛び跳ねて踊りながらプレイする。そのまま“フルドライブ”“シルエット”と疾走感ある楽曲を叩きつけてライヴは終了。終演後は『MUSICA』有泉編集長とゆるキャラ達からのバースデーケーキのプレゼントもあり、ハッピーな余韻を残して4人はステージを降りた。
去年も5月3日にVIVA LA ROCKに出演、谷口鮪の24歳の誕生日を祝っていたKANA-BOON。その時はVIVA STAGEのヘッドライナーだった。1年で逞しくスケールアップを果たした4人の姿を、ここに見せてくれた。
(柴那典)
セットリスト
1. タイムアウト
2. ウォーリーヒーロー
3. 盛者必衰の理、お断り
4. 1.2. step to you
5. クラクション
6. 結晶星
7. ないものねだり
8. なんでもねだり
9. フルドライブ
10. シルエット