- 5.5 TUE 12:30-13:20 STAR STAGE
- キュウソネコカミ

掟破りの連続でフロアを一つにする
狂熱のパフォーマンス
STAR STAGE、2番手に登場したのはキュウソネコカミ。体当たりのパフォーマンスの数々で全員のオーディエンスを熱狂の渦に巻き込む、バンドの無類の勢いを見せてくれた。
まずは転換中に5人が登場。ヤマサキセイヤ(Vo&G)が「SEが鳴ったら本番です」なんて言いつつも、セットチェンジから全力なのがキュウソ流だ。いち早く前方に集まったお客さんに話しかけながら“サブカル女子”や“スベテヨシゼンカナヤバジュモン”を披露して、タオルを回させたりするサービス精神たっぷりのリハーサルを見せる。
そして、ぎっしり集まったオーディエンスに向けて改めて本編スタート。1曲目“良いDJ”から一気に沸騰させるようなステージだ。「今から温泉を沸かしたいと思います!」と“OS”、そして“ファントムヴァイブレーション”ではヨコタシンノスケ(Key&Vo)の弾くシンセフレーズ(iPhoneのデフォルト着信音のアレ)に歓声がわき、「スマホは最早俺の臓器!」のシャウトでアリーナが一つになる。スタンドのお客さんもスマホのライトを照らして左右に振る。“GALAXY”ではMCでヨコタが「歌い方、ちょっとカッコよかったな」と語るほどの情熱的な歌声を響かせる。
「2日前ここで“天体観測”歌ったら、そりゃエモなるわ」と、3日にスペシャルバンド「VIVA LA J-ROCK ANTHEMS」にヴォーカリストとして参加しBUMP OF CHICKENの名曲を歌ったことを語るヤマサキ。「同じ宇宙の曲作って、ちょっとでも近づけたかな」とリスペクトするバンドへの思いを告げる場面も。
中盤からも息もつかせぬ展開だ。「メガシャキ」のCMソング“メガシェイクイット(仮)”に続いては、“DQNなりたい、40代で死にたい”。オカザワ カズマ(G)とカワクボタクロウ(B)がステージの両端で客を煽り、ヤマザキセイヤが客席に飛び込む。沢山のキッズに支えられ、フロアの中央、ミラーボールの下の方までクラウドサーフで運ばれていく。「ソゴウたたけ!」と叫び、ソゴウタイスケ(Dr)の叩き出す四つ打ちのビートに乗せ「ヤンキーこわい」のコールアンドレスポンスで会場を一つにする。
“お願いシェンロン”でも「筋斗雲」に乗ってオーディエンスの上に堂々と立って歌ったヤマサキセイヤ。そのまま「俺のブルースを聴いてくれ」と新曲を歌い上げ、“ビビった”から“ウィーワーインディーズバンド!!!”でフィニッシュ。
MCでは「俺らみたいな、歌も下手でメチャクチャやってるバンドが、オリコン1位狙ってるんじゃ!」と世代交代への意気を見せていた彼ら。熱狂の時間を作ったステージだった。
(柴那典)
セットリスト
1. 良いDJ
2. OS
3. ファントムヴァイブレーション
4. GALAXY
5. メガシェイクイット(仮)
6. DQN
7. カワイイだけ
8. お願いシェンロン
9. 新曲
10. ビビった
11. ウィーワーインディーズバンド!!!