5.3 SUN 17:40-18:15 CAVE STAGE
LAMP IN TERREN

メロディ、演奏、曲、歌声――
そのすべてで魅せた名演!

トリ前に登場したLAMP IN TERREN、おそらく3日のCAVE STAGEでも最も人を集めたアクトのひとつだったのではないだろうか。リハでも丹念に互いのアンサンブルを確認し合っていた“L-R”でスタートした彼らのステージは、開演直後から人で溢れかえり、驚異的なグッドメロディと歌声を誇る若手バンドである彼らの注目度を物語っていた。

衝動的で激しく、エモーションに満ちていながら、どこかあたたかな人間味にも溢れている“ランデヴー”、“Sleep Heroism”となだれ込んでいったライヴは、とにかくエネルギーとダイナミズムが凄まじかった。スリーピースならではのタイトな演奏も、松本大(Vo&G)の内に秘めた感情を爆発させるような歌も、いつになく情熱的で鬼気迫るものがあった。

そしてこの日彼らがいつもよりも一際頼もしく思えたのは、わずか6曲という少ないセットリストのうち2曲を7月に発売するアルバムからの新曲にしていたこと。フェスという短いステージ時間と初めて彼らを目にするだろうお客さんも多い中で、敢えて新曲で打って出ていこうとする覚悟と自信を感じることができた。MCでも「本当に自信作ができたなと思っています」と語っていたが、どんな場所でどんな人達を相手にしようとも、きっちりと伝えきるだけの自信もあるし、実際にそれがフロアに浸透していく様を目の当たりにすることができた。

「SHISHAMOやくるりのライヴを見てたんですけど、音楽っていいなって改めて思いました。今日はVIVA LA ROCKに呼んでくれてありがとうございます」(中原健仁/B)、「今日は一緒にライヴをやってくれてありがとう。LAMP IN TERERNを最後の1秒までよろしくおねがいします」(松本)という真摯な言葉からは、彼らの人となりや生身の人間性も感じられた。この人間性があってこそのこの音楽――それを改めて確信したライヴだった。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. L-R
2. ランデヴー
3. Sleep Heroism
4. ボイド
5. into the dark
6. 縁閃光