5.5 TUE 17:50-18:30 VIVA! STAGE
レキシ

音楽的背景に裏打ちされた
ザッツ・エンターテイメント!

ステージ上には数本ののぼりが立ち並び、ここまでのVIVA! STAGEとは明らかに異なる雰囲気……さあ、レキシのお時間です。法螺貝が吹かれる中、戦場へと現れたバンドメンバーと着物姿の池田貴史。一曲目は腰を振って踊りまくるファンクチューン“姫君Shake!”だ。間奏ではSMAPの“SHAKE”やMAXの“Give me a Shake”、さらにはアニメ『タッチ』のオープニング曲からチャック・ベリーの“ジョニー・B.・グッド ”を挟み込んで、笑いを取りつつ盛り上げる。レキシ、本日も序盤から絶好調。

すぐさまピアノのイントロが始まって、〈縄文土器 弥生土器 どっちが好き?〉でおなじみのキラーチューン“狩りから稲作へ”。歌詞のしょうもなさと曲のよさのギャップがやはりたまらない。曲中には稲を手に持っての「イナ・ホー!」のコール&レスポンスから、いきなりマイケル・ジャクソン“スリラー”の節回しで〈イーネー〉と池田がアドリブで歌い出すと、それに対してスポンテニアスに反応して演奏を合わせてくるバンドメンバーも素晴らしい。

「次は、年貢納めようかー!」「イェー!」のやりとりから始まった“年貢 for you”は、池田が軽快なラップを聴かせる爽やかな曲調ながら、会場中が手を振り、「年貢」と連呼する様はやはりめちゃめちゃ面白い。「一曲増やしちゃおっか?」と特別に披露された“妹子なぅ”も疾走感のある爽快なチューンでさらに盛り上がる。「じゃあ、最後の曲です」と言うと「えー!」と大きなリアクションが起こるが「この後は一人俳優さんのパイセンが控えてるんで」と言って〈夢で武士武士武士〉と“Shangri-La”の替え歌を披露するなんて場面も。そんな流れを受けて、ラストはディスコティックな四つ打ちの“きらきら武士”で見事に大団円を迎えた。

確かな音楽的背景に裏打ちされた、怒濤のエンターテイメント・ショウ。もうホント……しょうもなっ(最大級の褒め言葉です)!

(金子厚武)

セットリスト

1. 姫君Shake!
2. 狩りから稲作へ
3. 年貢 for you
4. 妹子なぅ
5. きらきら武士