- 5.4 MON 11:00-11:50 STAR STAGE
- SiM

全力と全力がぶつかり合う
壮観のスタート
2万1千人が集まったVIVA LA ROCK、2日目は激アツの一日! ライヴ猛者達がずらりと並ぶSTAR STAGEの一番手に登場したのはSiM。強烈なステージで、華々しいキックスタートをキメてくれた。
SEと大歓声の中、メンバー4人が堂々と入場。SHOW-HATE(G)が左手を高々と掲げ、SIN(B)が飛び跳ねながら、まずは目覚まし代わりに最初の爆音を鳴らす。MAH(Vo)が「おはようございます!」と告げてライヴはスタート。ヘヴィでメタリックなリフを叩きつける“Get Up, Get Up”で、フロアのテンションは一気に最高潮まで駆け上がる。
“Faster Than The Clock”では「デカい輪を作れ! 2Fのヤツらは写真でもなんでも撮って、全国にVIVA LA ROCKこんなにヤバイってばらまけ!」とMAHが煽り、フロア前方に巨大なサークルモッシュが出現。パンクの疾走感、ヘヴィロックの重量感を自在に行き来し、力強いグルーヴを叩き出す。オーディエンスも、飛び跳ね、ヘッドバンギングし、手を振り上げ、全身でステージと一体になる。
「ニセモノのロックに騙されんなよ! 自分の感覚を信じて、格好いいロックを追求してください」とMAHが告げプレイした“Fallen Idols”や、「みんなで一緒に歌って欲しい曲があります」とサビで大きなコーラスを巻き起こした“Murderer”など、レゲエの要素を絶妙に融合したナンバーの数々もSiMの大きな武器だ。
縦ノリのビートで駆け抜ける“KiLLiNG ME”では、後ろまでフロアの全員を座らせ一斉にジャンプ。スカの裏打ちビートとシンセフレーズが印象的な“GUNSHOTS”では右手と左手を交互に挙げてモンキーダンス。オーディエンスを一つにするMAHのパフォーマンスでフロアのテンションはどんどん上がっていく。GODRi(Dr)が叩き出す筋肉質なドラムが土台を支え、SINとSHOW-HATEが多彩なプレイを繰り出し、様々なルーツを飲み込んだSiMならではの強靭なラウドロックを響かせる。
「やるんだったらとことんやりましょう」とMAHが声をかけ、ラスト“f.a.i.t.h”では、フロアのオーディエンスが左右にわかれてのウォール・オブ・デスが実現。約2万人のお客さんが一斉にぶつかる壮観の光景を生み出していた。
「ありがとう!」と叫んで4人はステージを降りた。全員で作り上げた強烈なライヴだった。
(柴那典)
セットリスト
1. Get Up, Get Up
2. Faster Than The Clock
3. Fallen Idols
4. Fall In Love With You
5. Blah Blah Blah
6. Murderer
7. KiLLiNG ME
8. GUNSHOTS
9. Amy
10. f.a.i.t.h