5.5 TUE 13:20-13:55 CAVE STAGE
SUPER BEAVER

胸の中に爆風を吹かせた、
言葉と歌の力

暗転したステージにSEなしで登場したSUPER BEAVER。まず開口一番、渋谷龍太(Vo)が「数あるフェスの中で、VIVA LA ROCKを信頼しています。中指を立てても中指一本分足りない世界で、お金とか立場とか肩書きとか、いろんなややこしいものを吹っ飛ばして、今日この場を楽しむためだけに、SUPER BEAVER始めます」と、この日への想いを口にする。同時に、柳沢亮太(G)が爆音のギターをかき鳴らして“らしさ”で口火を切る。柳沢が「歌え!」と叫べば、渋谷が「楽しみにしてきたんだぜ!」と、前のめりに、しかし丁寧に言葉と歌を放射していき、<僕は僕らしく/君は君らしく>という大合唱がフロアへと伝播していく。そこから雪崩れ込んだ“わたくしごと”でも、柳沢が「隣の人じゃねえぞ、お前自身で踊るんだ!」と叫ぶと、渋谷も「歌」だけではなくその場で生まれてきた言葉をマシンガンのように刻み、太く痛烈なリズムと相まって前へ前へと迫りくるような音楽だ。パフォーマンスの一つひとつに、暑苦しいまでの「伝えたい」という切実な想いが滲み出していて、だからだろうか、前へではなく上に向かって拳を突き上げるようなお客さんの姿も多い。ステージとフロアの間で、溢れ出してしょうがない感情と感情が衝突を起こしている。

ハイライトは、渋谷の「ここに立てたのは、俺達だけでやってきたんじゃなく、これまであなた達が手を差し伸べてくれたからなんだと、そういう実感があります。だから、あなたと歌いたい歌があります」というMCからの“証明”、“東京流星群”の流れ。マイクに向かって突進するように歌い語る渋谷が放った「すべての隔たりをぶっ壊しにきたんだ! 仕事や友人関係、彼氏彼女、家族、いろいろとうまくいかないこともあるだろうね。だけど、そういう一切合切を置いといて、この今を全力で楽しめる場所を作り出そうと思っています」という言葉の通り、音楽、歌、言葉を共有し合い、今この瞬間だけをひたすら刻みつけていこうとする姿勢が徹頭徹尾貫かれ、愚直なまでに想いを音を放っており、フロアからも大合唱が収まらない。言葉の一つひとつ、音の一音一音、立ち居振る舞いからスタイルまで、生々しいまでに人となりが現れ出たライヴだった。

(矢島大地)

セットリスト

1. らしさ
2. わたくしごと
3. 証明
4. 東京流星群
5. ありがとう
6. 愛する