- 5.5 TUE 13:20-14:00 VIVA! STAGE
- THE ORAL CIGARETTES

自分のために書いたロックが
みんなのためになる場所
近年は関西方面の若手バンドの活躍が目立ち、同時間帯のSTAR STAGEには兵庫出身のキュウソネコカミが出演していたが、VIVA! STAGEには名古屋の04 Limited Sazabysに続いて、奈良出身のTHE ORAL CIGARETTESが登場。昨年のCAVE STAGE出演後にメジャーデビューを果たし、今年は堂々VIVA! STAGEに立つ。
「ここにいる全員誰もおいてけえへんから! ベストアクト狙いますんでどうぞよろしく!」と山中拓也(Vo&G)がオーディエンスに呼びかけ、一曲目は“STARGET”。〈廻る廻る〉という歌詞に合わせて、フロアの前方では早速サークルモッシュが巻き起こっている。山中のハイトーンのシャウトといい、シンバルを高い位置に置く中西雅哉(Dr)のセッティングといい、彼らはやはりHR/HMからの影響も色濃いギターロックバンドだが、ステージに設置したお立ち台を駆使したりと、エンタメ感もたっぷりなのが人気の秘訣だろう。歌詞とステージ周りにそびえ立つ巨人達を重ね合わせずにはいられない“大魔王参上”ではコール&レスポンスが飛び交い、“ハロウィンの余韻”は鈴木重伸(G)のトリッキーなギターフレーズが耳に残る。
VIVA! STAGEに立てたことの喜びを語り、フェス主宰の鹿野氏の名前を取って「淳!」「最高!」でコール&レスポンスをすると、「フェスっていうのは、自分のために書き始めたロックがみんなのためになる場所なんです」と語って、〈世界中の人が笑えるように、この歌を送るよ。〉と歌う最新シングルの“エイミー”へ。「ここから3曲、キラーチューン祭りが始まるぞ!」というMCからは、まず“mist…”でオーディエンスのみの大合唱が起こり、続く“Mr.ファントム”では再び大モッシュが。ラストはアンセミックな“起死回生STORY”でこの日一の盛り上がりを見せると、「この景色一生忘れねえ!」という言葉を残して、メンバーはステージを去っていった。もちろん、彼らのストーリーはまだまだ続いていく。
(金子厚武)
セットリスト
1. STARGET
2. 大魔王参上
3. ハロウィンの余韻
4. エイミー
5. mist…
6. Mr.ファントム
7. 起死回生STORY