5.29 SUN 10:00-10:40 STAR STAGE
HEY-SMITH

皆が待っていたヘイスミが、
2年分の思いをSTARでブチかます!

HEY-SMITHがビバラ初登場でいきなりSTAR STAGEに立つ。何もこの人気と実力を兼ね備えたバンドの魅力にビバラがこれまで気づいていなかったわけではない。昨年、HEY-SMITHはメンバーふたりの脱退という苦境に直面していたため、出演が叶わなかったのだ。ビバラはそんな彼らの復活を待ち望んでいた。その思いは、初出演でメインステージをオファーしたという事実にも表れている。もちろん、とてもパンクな時間とは言えない朝早くから会場に詰めかけた観客も同じ気持ちだ。ライヴ前から飛び跳ねたり、屈伸したり。準備運動もばっちり。

トロンボーンを加え、6人編成となった新生HEY-SMITHに注目が集まる中、挨拶代わりの1曲目にカマしたのは高速パンクチューン“Living In My Skin”。朝一番のSTAR STAGEに「オーオー!」の大合唱がこだまする。畳み掛けるように“Endless Sorrow”のホーンが鳴り響くと、フロアは待ってましたの大歓声。

「君たち踊りに来たんですよねぇ?暴れに来たんですよねぇ?俺達に任せとけ!」という猪狩の煽りの後は、ニューアルバム『STOP THE WAR』からの楽曲を絡め、ポップな縦ノリナンバーから哀愁ただようパンクチューンまで様々なタイプの楽曲を放り込むステージ巧者っぷりを発揮。しかも、音が途切れる瞬間がほとんどなく、ただひたすらに演奏へ没頭。観客もスカダンスをしたり、飛び跳ねたり、ヘドバンをしたりと休む間がない。

新加入YUJIの歌もいい。「とっておきのラブソングを」というMCの後に披露したミドルテンポの“The First Love Song”や“Lonely With Everyone”などのポップメロディには、彼の甘いボーカルが実に合っている。管楽器が1本増えたことでサウンドにも厚みが増したし、新加入のメンバーが揃ってバンドにポジティブな影響を与えている。

終盤は攻撃的な楽曲の応酬で、最後は“Come Back My Dog”であちこちにモッシュサークルを起こし、初出演のステージを圧倒的なパフォーマンスで終えた。

(阿刀“DA”大志)

セットリスト

1. Living In My Skin
2. Endless Sorrow
3. Download Me If You Can
4. 2nd Youth
5. Jump!!
6. Dandadan
7. The First Love Song
8. Lonely With Everyone
9. WE SING OUR SONG
10. Drug Free Japan
11. Goodbye To Say Hello
12. Come Back My Dog

撮影=岸田哲平