5.5 FRI 12:40-13:15 CAVE STAGE
爆弾ジョニー

「5人集まるとなんだってできる」
3年ぶりのステージに、再始動の想いを刻む

VIVA LA ROCKに爆弾ジョニーが帰ってきた!メジャーデビュー直後の2014年5月に初年度のCAVE STAGEに出演するも、その後りょーめー(Vo&G)の体調不良のためにライヴ活動を休止。出鼻をくじかれる形となってしまったが、昨年無事に復活を果たすと、年末にはツアーも成功させている。ひさびさのリリースがそのツアーの成果を収めたライヴ盤だったというのも、ステージでこそロックバンドとしての真価を最大限に発揮する彼ららしい。

“ギャルがゲル暮らし〜遊牧民〜”をバックにまずりょーめーを除く4人が姿を現し、キョウスケ(G)が「爆弾ジョニー、始めるよ」とよびかけると、そこにりょーめーが登場。「VIVA LA ROCK、ただいまー!」という第一声に続いて、ロマンチック☆安田(Key)のピアノによる端正なイントロから“キミハキミドリ”が始まると、フロア前方が早速手を振り上げて応えている。

パンクとスカとダブを強引に混ぜて、和メロとスラップベースを組み合わせたようなアッパーチューン“ケンキョニオラツケ!”ではオーディエンスが一斉にタオルを回し、「ほほほいしようぜほほほいほい!」を笑いながら大合唱。新曲の“アクセル”はピアノをフィーチャーした疾走感たっぷりのナンバーで、<ありがとうとさよなら繰り返し いつかわかるさ 全部今日のためだって>というサビの歌詞がいい。というか、彼らが歌うからこそ、グッと来る。

「3年前出たときドラムのタイチくんが間違って1曲目でいきなり止まったんです」「今日は間違えませんでしたー!」とVIVA LA ROCKの思い出を語り、「残りはノンストップで行くんでよろしく!」と告げると、“なあ〜んにも”はアタマのサビメロから早速大合唱。キョウスケが情感たっぷりにアウトロのギターソロを弾き終えると、再始動に対する想いを綴った“A.I.R”へ。りょーめーがギターのチューニングを気にして、メンバーが即座にイントロの尺を伸ばすと、「活動再開してから思うんだよね。ひとりじゃ何にもできないけど、5人集まるとなんだってできる」と思わず口にしたシーンには、ロックバンドという不思議な集団の魅力が凝縮されていたように思う。

ラストは2014年にファーストシングルとしてリリースされたパーティーチューン“唯一人”でもう一度再始動への想いをステージに刻み付け、会場中のオーディエンスと一斉にジャンプをしてライヴを締め括った。僕らは一人だけど、ひとりじゃない。爆弾ジョニーのライヴを観ると、そう思える。

(金子厚武)

セットリスト

1. イントロ
2. キミハキミドリ
3. ケンキョニオラツケ!
4. アクセル
5. なあ〜んにも
6. A.I.R
7. 唯一人

撮影=釘野孝宏