5.5 FRI 14:50-15:25 CAVE STAGE
Bentham

夢へ向かって走る想いがバーストした、
エネルギッシュで爽快な快演!

「踊れーー!!!」という熱のこもった叫びがステージから聴こえた途端、会場に集ったオーディエンスの両手が突き上がりBenthamのライヴが開幕。軽快なハンズクラップが印象的な“パブリック”、そして“HEY!!”へと繋ぎ、彼らの音楽を象徴するリズミカルな楽曲が連打されフロアは一気に熱気に包まれていく。そしてそのまま、はやる気持ちと共にアンサンブルが疾駆していく“サテライト”へ。縦のリズムが続く中、聴き手をまくし立てるかの如く煽り続ける小関竜矢(Vo&G)の叫びが一層熱いステージを作っていく。キャッチーな音楽としての素養もある彼らの音楽だが、ライヴにおけるこの熱量、このアグレッシヴなプレイこそがBenthamの核だ。

「来ましたね来ましたね。楽しんでますかビバラ。熱気がムンムンきてて最高です。2年ぶり2回目の出場で、初めてのアリーナ内(のステージ)です」(小関)と気合いの入った挨拶のあと、「好きなばら肉。好きなフェスはビバラ」(辻怜次/B)という自己紹介も交えつつ、リリースしたばかりのメジャーデビューシングル“激しい雨”、“ファンファーレ”を立て続けに投下。メロディが翼を広げるようなこの2曲は、この1年の彼らの進化を象徴する楽曲である。「この時期は環境が変わった人もいっぱいいると思います。でも周りに流されずに自分のやりたいことやってください」。「目と目を合わせてみんなと一緒に頑張っていきたいです――俺らが夢を持ってもいいと思うんですよ。是非STAR STAGEでお会いしましょう」(小関)と迷いのない決意を語って“ファンファーレ”へ。<心躍る世界にさぁ 「走り出せよ」>という歌は彼らの志しの現れでもあるのだろう。

そして「もっと上がっていこうぜ」とテンションを緩めることなく“手の鳴る方へ”突入し、前しか見てねえ!と言わんばかりのステージングを持続して披露。「心をきゅっと縮めたいので」(小関)とコールアンドレスポンスを挟み会場のボルテージを上げながら、間髪入れずに“クレイジーガール”をぶち込み終演。「これからもよろしく。VIVA LA ROCKまたお会いしましょう!」(小関)という言葉を投げかけステージを終えるまで、音楽に懸ける並々ならぬ情熱がバーストさせ続けた気持ちのいい快演だった。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. パブリック
2. HEY!!
3. サテライト
4. 激しい雨
5. ファンファーレ
6. 手の鳴る方へ
7. クレイジーガール

撮影=釘野孝宏