5.4 THU 16:05-16:40 GARDEN STAGE
フレンズ

ピース、スマイル、ミュージック!
今日一番のポップでハッピーな風が舞った

「帰ってきたぜVIVA LA GARDEN!! 来てくれて本当にありがとう。東京都渋谷区神泉から来ましたフレンズです。お昼だけどまずは夜にダンスしましょう」というひろせひろせ(Vo&Key)の合図で始まった“夜にダンス”。昨年も同じGARDEN STAGEに出演したが、その時はまだ本格的に活動をスタートさせたばかりの時期で、よって物見遊山なオーディエンスも少なくなかったが、今年は期待と確信を持って足を運んだオーディエンスでびっちし。登場と同時に起こった歓声が、この1年間で彼らのハッピーな楽曲が着実に届いてきたことの証左だろう。雲ひとつない空とそよ風に、彼らの音楽が溶け込んでいく様はとびきり気持ちがいい。

「みんな本当にありがとう。タイムテーブルが出た時、僕正直震えましたー!埼玉の主、涼平さん(長島涼平/B)はどうですか?」(ひろせ)
「正直、ギリギリまで俺もSuchmos行こうかと思ってました」(長島)
「いや先輩が一番いじってるじゃないか!」(ひろせ)
という掛け合いで笑いさらってから、先月リリースした『ベビー誕生!』収録の“ビビビ”、“塩と砂糖”へ。10年後も彼らのアンセムであり続けるであろう必殺の2曲であり、同じ振付けを踊る“塩と砂糖”のピースフルな一体感もこのバンドが掴み取ってきた景色だ。

ビバラのお客さんから、「フレンズの人ですよね……フレンズのデブの人ですよね?Suchmos観てから行きます」と声をかけられたというエピソードでもういっちょユーモアを投下してから、「来年には俺達ビバにもスターにもなる準備できてますんで、来年はアリーナの中で会いましょう」という約束を声にし、ラストは随一の人気曲“love,ya!”へ。包容力のある抜群の歌唱力と、J-POPのメロディセンスを消化している音楽性、何より笑顔を絶やさないステージが聴き手の心を鷲掴みにしていく。気の置けない友人がステージに立っているような親密度がこのバンドのポップミュージック最大の肝なのだ。ガーデンに集った全員で手を振った“Love,ya!”が悔しいくらい眩しかった。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. 夜にダンス
2. DIVER
3. ビビビ
4. 塩と砂糖
5. 夜明けのメモリー
6. Love,ya!

撮影=ヤオタケシ