5.3 WED 17:10-17:50 VIVA! STAGE
夜の本気ダンス

新たな武器と伝家の宝刀が混然一体となる最強ライヴ、
爆ぜるほどの熱狂ダンス空間を創出!

自信に満ちた不敵な笑みを浮かべ登場した彼らは、演奏前から「踊れる準備できてますかーー!!!!」という合言葉をフロアに投下。それは彼らの音楽を表現する象徴であり、そこに集うリスナーの本能を刺激する着火剤である。

喜色を含んだ歓声が飛び交う中、踊る気満々で目を光らせて集まったオーディエンスを相手に「いこうぜ! “WHERE?”」の一言でライヴ開始。ダンスミュージックの快感を熟知し、音楽で遊ぶことに対して純真な彼らの音楽は、開幕と同時に一挙にピークタイムへ突入。きっとこのバンドは3日間の中での最高レベルの狂騒を獲りにきていたのだろう。立て続けに“Crazy Dancer”を披露し、「すべての若い心を持ったあなた方に捧げます。“for young”!」というMCを挟み、“for young”を披露するまであっという間に時間が過ぎていく。

頭の3曲でその実力を遺憾なく発揮した彼らが見せた、バンドとしての新たな武器が“SHINY”だ。MCでは鈴鹿秋斗(Dr)がフレデリックにいじられたことをネタにしつつ、「暗い夜のほうが好きなやつどんぐらいいんねん!?――今お前らイエーイ!言うとるけど、今イエーイ!言ったやつもどうせ次のブルエンでは“もっと光を”って言うんでしょ!」と、次のバンドをいじるリレーをこなす安定のセンスで笑い奪うと、「僕らの中で光ってる曲を持ってきましたよ。もっと光を欲しいですか!」と言う煽りと共に後半戦へ。すると、その爽快な疾走感を持ったポップナンバー“SHINY”が、脅迫的なまでのビートを持ったダンスナンバーと同じセットリストに組み込まれることで彼らの音楽はより一層フェスにおける無双を獲得。彼らのキャリアと抜群の相性を見せる新曲だ。

最後は“fuckin’ so tired”、“B!tch”を連射する手加減なしのラインナップから、初期からの代表曲“戦争”でトドメ。昨年加入したメンバー・西田一紀(G)も新曲も既に夜ダンの体内で血肉化され、磨き続けてきた彼らのナンバーと完全なまでに共存。「これぞ夜の本気ダンス!」と膝を打つ、完膚無きまでの熱狂を生み出しフィナーレまで持っていく見事なライヴを展開してみせた。余韻すら燃やし尽くすような、彼らのフルスロットルな演奏とダンスナンバーへの信頼に脱帽だ。

(黒田隆太朗)

セットリスト

1. WHERE?
2. Crazy Dancer
3. for young
4. SHINY
5. fuckin' so tired
6. B!tch
7. 戦争

撮影=HayachiN