5.4 THU 14:55-15:40 STAR STAGE
VIVA LA J-ROCK ANTHEMS

ビバラ名物!不朽のロックアンセムを
全員で共有した幸せな時間

続いてのSTAR STAGEは、ビバラでしか味わうことのできない、とっておきの時間のスタートだ。

亀田誠治率いる凄腕ミュージシャンと豪華なゲストボーカル達が、日本のロックアンセムの数々をカバーし、新たな形で蘇らせるスペシャルセッション。その名もVIVA LA J-ROCK ANTHEMS。今年で3度目を迎えるこのフェスの名物企画である。

今回の「アンセムズバンド」のメンバーはバンドマスターの亀田誠治(B)を筆頭に、ピエール中野(Dr/凛として時雨)、加藤隆志(G/東京スカパラダイスオーケストラ)、津野米咲(G/赤い公園)という面々。そして1曲目は石毛輝(lovefilm)によるB'z“ultra soul”だ。得意のハイトーンのシャウトを見せ、<そして輝くウルトラソウル>というフレーズにあわせて特効の炎が上がる。ド派手なスタートだ。

続いては石毛と同い年という菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)が登場。革ジャンに黒のスリムジーンズというロックスターのスタイルで、ミッシェル・ガン・エレファント“世界の終わり”を歌う。自分のルーツでありながらこれまでカバーしたことがなかったから、今回がいい機会だと思って選んだということだ。当時のチバユウスケを彷彿とさせる熱唱に大きな歓声が上がる。

続いてはホリエアツシ(ストレイテナー)によるMr.Children“名もなき詩”。これも当時の桜井和寿を彷彿とさせるようなパフォーマンスだ。「めちゃくちゃ気持ちよかったです」とホリエアツシは満足気に語る。そしてSHISHAMOの宮崎朝子はaiko“カブトムシ”を披露。津野米咲のピアノだけをバックにした序盤から、圧巻の歌声を見せる。思わず聴き惚れてしまった。

さらにはSKY-HIとぼくのりりっくのぼうよみのコンビで“今夜はブギーバック”。その途中で「心のベスト10第1位はこんな曲だったはずさ!」とSKY-HIが叫び、メドレー形式で次々と曲を披露。BUMP OF CHICKEN“天体観測”、サザンオールスターズ“勝手にシンドバッド”、サカナクション“アイデンティティ”、米津玄師“LOSER”、RADWIMPS“おしゃかしゃま”、SEKAI NO OWARI“Dragon Night”、JUDY AND MARY“そばかす”、西野カナ“会いたくて 会いたくて”と、SKY-HIとぼくりりが交互に歌っていく。最後は2人でのRIP SLYME“楽園ベイベー”から、再び“今夜はブギーバック”へ。このコンビ、初めてとは思えない息の合い方だ。また何かコラボして欲しいと思うくらい。

ラストは谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)が登場。「俺の大好きな友達が18歳の時に作った曲を歌います」と、MONGOL800“小さな恋の歌”。さらに曲途中からはこの日のゲストボーカルが次々と登場して谷中を中心に肩を組む。「全員で肩を組め!」との声にお客さん全員も肩を組む。「周りを見回してくれ、これが音楽の力だ!」と叫んで、アリーナに集まった全員の大合唱でフィナーレ。

とても幸せな時間だった。ミュージシャンたちの楽しくてたまらない顔もビバラ名物と言っていいだろう。これを読んでいるみなさんも、もしセットリストにまだ自分の知らない曲があったら、ぜひ原曲をチェックしてみて欲しい。名曲であることは保証します。

(柴 那典)

セットリスト

1. ultra soul
2. 世界の終わり
3. 名もなき詩
4. カブトムシ
5. ベスト10メドレー
今夜はブギーバック~天体観測~勝手にシンドバッド~アイデンティティ~LOSER~おしゃかしゃま~Dragon Night~そばかす~会いたくて 会いたくて~楽園ベイベー~今夜はブギーバック
6. 小さな恋のうた

撮影=古渓一道