VIVA LA ROCK 2018

5.4 FRI 18:00~19:40 GARDEN STAGE
Getting Better(片平実/神啓文/斎藤雄)

ビバGetting Better! 最高の時間をありがとう
大アンセムの集中砲火で、夜のガーデンを楽園に変えた

「VIVA LA ROCK2日目、Getting Better始めます。みなさんよろしくお願いいたします」と簡単な挨拶だけ済ませて始まったGetting Betterだが、ステージが慎ましやかだったのはこの一瞬のみ。20年以上のキャリアを誇るDJチームの猛者は、名曲を惜しみなく投下し続ける大アンセム大会を展開。80分間歌って踊って騒ぎ続ける、肌寒さなど吹っ飛ぶ熱気溢れる楽園がガーデンに現出された。

UNISON SQUARE GARDEN“シュガーソングとビターステップ”、[Alexandros]“ワタリドリ”、RADWIMPS“前前前世”と連打されるや否や芝生の上は大熱狂。歌い足りない、もっと踊りたいと思ってかけつけたオーディエンスにとってここは至高の場所なのだ。ヤバT、KANA-BOON、KEYTALKとダンサブルな楽曲が若い感性を刺激し続け、チャットモンチーの“風吹けば恋”やクリープハイプ“オレンジ”、さらには銀杏BOYZの“BABY BABY”、MONGOL800の“小さな恋のうた”と大名曲を投下するなど、止むことのないアンセムの連続投下に歓声が上がるのは必然だった。

「さっき『去年もこのフェスでGetting Better観ました。ありがとうございまいた』って声をかけてくる人に会いました。いや、そんな大層なことはしてないよ~と謙遜してたら、『ここでナンパしてセックスできました』って言われました……避妊しろよ!」という最高のエピソードを挟んでSuchmosに繋ぎ、KICK THE CAN CREW“マルシェ”に接続。終盤はBUMP OF CHICKENの“ray”、「20周年おめでとう」と友を労いスピンしたストレイテナーの“Melodic Storm”で盛り上げたかと思えば、片平実が神妙な顔つきで「VIVA LA GARDEN……VIVA LA GARDEN………」と語りかけ、何かMCが始まるかと思った瞬間に「ELLEGARDEN」と呟き“ジターバグ”をプレゼント。このステージ一番の大合唱が起こり、04 Limited Sazabysの“monolith”で再びフロアは爆発。もはや国民レベルのロックバンドへと成長したWANIMAでは肩を組みながら飛び跳ね合唱する絶景を生み出し、一切手を緩めることなくハイスタ“Stay Gold”へ。

「愛してるよみんな! VIVA LA GARDENありがとー!」(片平)と告げthe telephones “Love&DISCO”を送って終幕。これで満足できないキッズはいないだろう。記念撮影をするオーディエンスの顔は笑顔で満ち溢れていたはずだ。

撮影=山川哲矢 テキスト=黒田隆太朗