- 5.5 SAT 15:55-16:30 CAVE STAGE
- LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
ライブハウスCAVEへようこそ！
オールドパンクスが魅せた華やかなエンタテインメント
LOW IQ 01こと市川昌之が3年ぶりにTHE RHYTHM MAKERSを引き連れてビバラへ帰ってきた。前回は屋外のTSUBASA STAGEだったが、今回はCAVE。ライブハウス感の強い雰囲気がこの人には合っている。
最近は「踊れ！」という煽り文句がよく聞かれるけど、01はやっぱり「あ、ば、れ、ろーっ！」だよな。オープニングナンバーは“Snowman”、彼の最新作からの曲だが、これをやるってことはまさか……。そのまさかが起こった。先ほどスカパラのライヴに参加したばかりのBRAHMAN・TOSHI-LOWがスーツ姿のまま、CAVEにも登場。01とともに男らしいハーモニーを聞かせる。
思わぬゲストの登場に一気に湧くフロア。間奏では01とTOSHI-LOWが腕を組んでくるくる回るかわいらしい一幕も。グレート・ムタのポーズでTOSHI-LOWがステージを降りた後は、間髪を入れずにパンクタイムを続行。“WHAT’S BORDERLESS”では、元キッズを中心に大きな歓声が飛び、クラウドサーフが続出する。
MCでは、先ほどのTOSHI-LOWについて「入学式みたいでよかったね」と彼らしくコメント。ああ、そういえば、最近の01はトークがやたらと面白く、腹を抱えて笑うほどのときもある。しかし、今日は「喋ってると曲が減っちゃうから」と無駄話を封印。そして始めたのは“Delusions of Grandeur”。こうなったらこの人にも登場してもらわなきゃならない。そう、細美武士だ。今日ならではのサプライズの連続にフロアのざわめきは止まらない。
サプライズゲストで盛り上げた前半から一転、後半は01のメロディメーカーとしての魅力がふんだんに詰まった楽曲のオンパレード。じっくりと演奏した“So Easy”はフロアの奥まで手が挙がるほどの大シンガロング。隣にいる友人と肩を組んで飛び跳ねている観客もいる。今日のようなシンプルな編成だと、楽曲のよさがさらに際立つ。最近はものすごい音圧のライヴが増えているが、ここでは味付け無しで各楽器の生々しさを活かしたロウなサウンドが楽しめた。ちょっと懐かしさを覚えるような肌触りでとても落ち着く。
ラストの“LITTLE GIANT”では間奏で01がドラムに移り、ドラムのDAZEがベースを手にするという遊び心を見せ、そのまま最後まで駆け抜けた。MCで話していたように、01は今年47歳。いつまでも燃え尽きぬパンク魂に思いっきり背中を張られたような気分だ。ちなみに彼、今日はこの後、新代田FEVERでもう1本ライヴがあるそう。いやあ、すごい。
セットリスト
1. Snowman
2. LUSTER
3. WHAT’S BORDERLESS
4. Delusions of Grandeur
5. SO EASY
6. Makin’ Magic
7. WAY IT IS
8. LITTLE GIANT
撮影＝小見山 峻 テキスト＝阿刀“DA”大志
