VIVA LA ROCK 2019

5.3 FRI 18:10-18:55 CAVE STAGE
BRADIO

ダンスホールビバラへようこそ!
みんながいるから音楽が、人生が楽しい!

BRADIOがCAVE STAGEに帰ってきた。しかも、再びの大トリとして。2017年に初めてCAVE STAGEの大トリを務め上げ、勢いそのままにメジャーデビュー。しかし、その後にドラマーの脱退を経験し、3ピースへと移行した。彼らがもともとは5人組だったことを思えば、メンバーは3/5に減ってしまったわけだが、それでもメジャー初のアルバム『YES』を作り上げ、この場所に戻ってきたのだ……というような感傷はどうやらこの場にはいらなそうだなと、ショーマンシップたっぷりにリハからコール&レスポンスでフロアを温める真行寺貴秋(Vo)を観ながら思った。そんなことより、ショーが始まるよ!

まずはゆったりとしたグルーヴの“Funky Kitchen”でスタート。大山聡一(G&Vo)がワウを効かせたファンキーなソロを聴かせ、ジワジワとフロアを温めて行く。そこから一転、「待ちわびたぜビバラ! 今夜は全員ひとり残らずパーティーの向こう側に連れて行ってやるぜ!」と宣言し、“Flyers”が始まると一気に場内がヒートアップ! 周りを見渡せば、誰も彼もが超ご機嫌だ。

「ファンキーしてるかい? ハッピーしてるかい? ファンピーを届けにきたぜ!」「ビバラの初日のトリいただいてます! アソビバラでよろしいですか? もっとみんなを遊ばせちゃっていいですか?」と真行寺がさらに捲し立てると、アーバンで艶やかなグルーヴを聴かせるディスコチューン“Overnight Superstar”ではミラーボールの振り付けでフロアが揺れる。「もうみんな高まっちゃって、俺達もお手上げですよ!」と告げて始まった最新シングルの“O・TE・A・GE・DA!”は、ナイル・ロジャースばりのカッティングが心地よく、真行寺のパフォーマンスもセクシーだ。

再びのコール&レスポンスからは、ラテンやサンバを飲み込んだホットチューン“Boom! Boom! ヘブン”へ。クールに決めるのもカッコいいけど、やはりこの男臭さや暑苦しさは真骨頂。オーディエンスはタオルを振り回して熱演に応え、間奏で一斉にジャンプをすると、まさにそこは狂乱のリオのパーティー。「ぶっ飛ぶくらい楽しいぜ! ビバラのチームに愛と感謝でいっぱいです。チームBRADIOにもありがとう。FPPにもありがとう。VIVA LA ROCK、俺達と一緒に踊りませんか?」と語りかけ、“September”を歌いながらの振りつけタイムを終えると、もう一度「ダンスホールビバラへようこそ!」と呼びかけての“Back To The Funk”で見事な大団円を迎えた。

踊り足りないオーディエンスからのアンコールを求める拍手に応えてステージに姿を現すと、「みんながいるからビバラが楽しい! 音楽が楽しい! 人生が楽しい!」と話し、“スパイシーマドンナ”でフロアは再沸騰! 盛り上げ続け、踊り続けた、本当にあっという間の45分一本勝負。やっぱり、余計な感傷はいらなかった。来年は結成10周年。まだまだパーティーは続く。

テキスト=金子厚武

セットリスト

1. SE~Funky Kitchen
2. Flyers
3. Overnight Superstar
4. O・TE・A・GE・DA!
5. Boom! Boom! ヘブン
6. Back To The Funk
EN. スパイシーマドンナ

撮影=小見山 峻

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