VIVA LA ROCK 2019

5.5 SUN 17:50-19:30 GARDEN STAGE
DJダイノジ

DJダイノジが打ち上げる歓声の花火
まだまだパーティーは終わらない!

GARDEN STAGEの3日目、トリを務めるのは「日本で一番フェスに呼ばれるDJ」なのに「アメトーーク!のフェス芸人に呼ばれない」ことを発散しに来たというDJダイノジである。マキシマム ザ ホルモン2号店の熱狂がまだ冷めやらないフロアに飄々と現れた大谷ノブ彦は「もうさっきのでここのイベントは終わったと思ってます。俺らがやるのは打ち上げですから!」と彼ららしいパーティーの開幕宣言を告げる。

まずは手始めにL'Arc〜en〜Ciel“READY STEADY GO”で特大シンガロングを作り出すと、ダンサーとともに軽快な身のこなしで跳ねる大地洋輔に合わせて大谷がB.B.クィーンズ“おどるポンポコリン”をフロアにドロップする。さらに休む間もなくKing Gnu“Flash!!!”、SIRUP“Do Well”からヤバイTシャツ屋さん“あつまれ!パーティーピーポー”、KEYTALK“MONSTER DANCE”へと繋いでいく緩急の激しさたるや。気づけば男性ダンサーは上裸になっており、人が溢れた場外でも歓声とクラップハンズが起こる−−−それはまさにDJダイノジがGARDEN STAGEに「最高な打ち上げ」を爆誕させた瞬間だった。

「隣の人とハイタッチ!」「回れー回れー!」という大谷の号令に合わせ、オーディエンスは肩を組んだり自由に飛び跳ねたりと、とにかく自由だ。そして「あなたの好きを肯定します!」という想いを正面からぶつけてくるDJダイノジのアクトにはとにかく制限がない。大谷は時代を縦横無尽に行き来して四星球“クラーク博士と僕”、THE BLUE HEARTS“リンダリンダ”、GEZAN“Absolutely Imagination”、NUMBER GIRL“透明少女”をスピンしながら「思い出したくない過去よりも思い出したい過去を重ねていこう!」というポジティヴなメッセージを笑顔とともにプレゼントする。大地はステージ上のみならずフロア全体を駆け回り、エアギターを轟かせながらステージとの境界を取っ払っていく。この2人組、はっきり言って無敵である。

終盤にはAKINO“創世のアクエリオン”で「俺もー!」というコール&レスポンスが起こり、大地が負けじとQueenの「Ay-Oh」でロングトーンを披露。そこから一体となって“We Are the Champions”を大合唱し、フロアのヴォルテージは最高潮に。最後はUNISON SQUARE GARDEN“君の瞳に恋してない”、星野源“Hello Song”、WANIMA“これだけは”で大円団を迎え、ステージ上の大谷とステージ外の大地から「ありがとう!」という言葉と恒例の一本締めでフィニッシュ。興奮収まらないフロアではEND SEの影山ヒロノブ“CHA-LA HEAD-CHA-LA”でいつまでもシンガロングが起こり続けていた。

テキスト=栢下 錬

撮影=小杉 歩

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