VIVA LA ROCK 2019

5.6 MON 18:00-19:40 GARDEN STAGE
Getting Better:片平実

平成を彩ったロックソングメドレーで
堂々のフィニッシュ

4日間続いたVIVA LA ROCK、そして4月27日から10日間にかけて行われた屋外フリーイベント「VIVA LA GARDEN」、そのGARDEN STAGEを締め括る大役を任されたのは今年で23年目のキャリアを更新するロックDJパーティ、Getting Better。そこから代表して登場した片平実は今期間中なんと4度目の出演という素晴らしい活躍ぶりを見せてくれた。

「まずはオリジナルからやらせてください」と言い放った片平とともにステージに現れたのは、彼が主催するプロジェクト、Garasのヴォーカルを務めるIzumi。新緑が芽吹くGARDEN STAGEに新しい生命の誕生を祝うかのような彼女の透き通った歌声が響き、オーディエンスの心を初っ端から掴んでいく。そして片平はその最高なバトンを[ALEXANDROS] “ワタリドリ”、UNISON SQUARE GARDEN“シュガーソングとビターステップ”、米津玄師“ピースサイン”、ヒトリエ“ポラリス”、RADWIMPS“前前前世”のロックアンセムで繋ぎ、Getting Betterのロゴが印字されたフラッグを掲げてビバラのフィナーレを祝福する。そしてフロアが十分に温まってきたところでTOTALFATのフロントマン、Joseがスペシャルゲストで乱入! まさかの登場に盛大な歓喜の叫びが巻き起こり、本人参加で始まったのはもちろん“PARTY PARTY”。「みんなで歌いたいんだ!」とJoseはサークルに飛び込み、GARDEN STAGEはこの日最高の盛り上がりに。

片平が2009年に国内初のオフィシャル・ロックミックスCDである『ROCK THE MIX』をリリースしてから早10年。その記念パーティを開催するという発表から収録曲のDragon Ash“Fantasista”、東京スカパラダイスオーケストラ“DOWN BEAT STOMP”などが投下される。そして「10年先も20年先も続けていこうぜ!」という片平の言葉とともに後半にかけてASIAN KUNG-FU GENERATION“リライト”やELLEGARDEN“Make A Wish”、Hi-STANDARD“STAY GOLD”をはじめ、My Hair is Bad“熱狂を終え”、go!go!vanillas“No.999”、04 Limited Sazabys“buster call”など平成という時代を彩ってきたロックソングが次々とスピンされ、the telephones“Love&DISCO”の大円団で終幕。と思ったら最後は再びIzumiが登場し、Garasの“Birth”を熱唱。時代は変われどこれからもロックで踊らせ続ける−−−そんな片平の真摯な想いが伝わってきたアクトだった。

テキスト=栢下 錬

撮影=小杉 歩

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