- 5.6 MON 17:10-17:45 GARDEN STAGE
- Halo at 四畳半
辿り着いた場、
そしてこの先への思い
「何人もの仲間たちの背中を見送ってきたぜ! やっと会えたなビバラロック!」
渡井翔汰(Vo&G)はそう叫び、「心に一番の傷跡を残して帰ります、よろしく」と告げて1曲目“ステラ・ノヴァ”のギターフレーズをかき鳴らした。VIVA LA ROCKにはこれが初出演となるHalo at 四畳半。千葉県佐倉市出身、物語性のある叙情的なギターロックを鳴らしてきた4人組だ。
2012年の結成からライヴハウスシーンに軸足を置いて長いキャリアを重ねてきただけあって、フェスへの思いはとても大きなものがあったのだろう。「やっと来れました」と渡井は感慨深げに語り、白井將人(B)は右手を高く掲げて気迫のこもった叫び声をあげる。続けて披露したのは、齋木孝平(G&Cho)のテクニカルなギターフレーズと片山僚(Dr&Cho)の叩き出す跳ねたビートでテンションをあげていく“カイライ旅団と海辺の街”だ。
2018年10月にアルバム『swanflight』でメジャーデビューを果たした彼ら。この日のセットはインディーズ時代からの代表曲を中心に選んだ内容だ。渡井の伸びやかな声でドラマティックなメロディを歌い上げる“ヒーロー”、オーディエンスに「力を貸してくれるかい!?」と声をかけ熱を共有した“リバース・デイ”と続ける。
ストレートなエモーションを放つ “悲しみもいつかは”でクライマックスを作り上げると、「こういう日があるから、バンドを続けてきてよかったなと思います」と渡井は語る。ただ、嬉しさと共に悔しい気持ちがあることも正直に告げ、「いつかデカいステージでこの思いを共有しよう」と、集まったオーディエンスと約束を交わした。
最後に“モールス”を披露し、「どうもありがとう」と深々と頭を下げてステージを降りた4人。6月には次なる新作ミニアルバム『from NOVEL LAND』のリリースが、7月にはバンド最大規模となるZepp DiverCityでのワンマンライブも決まっている。この先の物語に期待が高まるステージだった。
テキスト=柴 那典
セットリスト
1. ステラ・ノヴァ
2. カイライ旅団と海辺の街
3. ヒーロー
4. リバース・デイ
5. 悲しみもいつかは
6. モールス
撮影=小杉 歩