VIVA LA ROCK 2019

5.3 FRI 17:55-19:35 GARDEN STAGE
DJライブキッズあるある中の人

今夜は何も考えずに歌って踊ろう――
GARDEN STAGEは狂乱のライヴハウスへ!

初日のGARDEN STAGEを締めくくるのは、言わずと知れたTwitterアカウント「ライブキッズあるある」の管理人だ。「ここは無料のカラオケ館VIVA LA GARDEN店です! 大声で歌ってください!」といきなり煽り、“とっとこハム太郎”をスピン。すると続々とGARDEN STAGEに人がなだれ込み、あっという間に中心地にストームが出現する。

まさに台風のような出来事だが、もちろんこれは準備体操。これまで何度も「ライブキッズ入場無料」の全国ツアーを敢行してきた彼は、ライブキッズを真に熱狂させる術を熟知している。「歌おうぜ!」という言葉とともにTHE ORAL CIGARETTES“BLACK MEMORY”、BLUE ENCOUNT“DAY×DAY”、04 Limited Sazabys“monolith”、[Alexandros]“ワタリドリ”を連続で叩き込むと、巨大なサークルモッシュとシンガロングがGARDEN STAGEに巻き起こった。

ビバラでのパフォーマンスは一昨年および昨年は前夜祭、そして今年は遂に本祭と、確実にDJとして知名度も実力もスケールアップしている中の人。そんな彼の本祭出演を祝うために、彼がフェスに出るきっかけになった神戸の「COMING KOBE」からカミングライダーが使者として登場し、レミオロメンの“粉雪”を大合唱。続けてライヴフロアの運動会化を目論むバンド、アイスクリームネバーグラウンドがステージに登場し、夜に染まっていくGARDEN STAGEは混戦のナイトパーティ状態へ。

オーディエンスと一緒にツーステップを踏みながら打首獄門同好会“日本の米は世界一”、10-FEET“RIVER”、WANIMA“いいから”、ReVision of Sence“ヨノナカカネ”を立て続けに繰り出すと歓声は徐々に絶叫へとシフトし、気がつけばフロアの外にも人が溢れ、そこは誰もが笑顔で歌い踊る祝祭空間へと姿を変えていた。感覚ピエロ“O・P・P・A・I”ではもちろんおっぱいを連呼、令和婚の話題からのヤバイTシャツ屋さん“ハッピーウェディング前ソング”を流すなどのユーモアも抜群だ。

フィナーレは「最後に大合唱しようじゃないですか!」という中の人のかけ声とフロアがシンクロしたTHE ORAL CIGARETTESの“起死回生STORY”。まさに汗と笑顔がキラキラと輝くアクトだった。

テキスト=栢下 錬

撮影=小杉 歩

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