VIVA LA ROCK 2019

5.4 SAT 18:40-20:00 GARDEN STAGE
DJピエール中野

雨と寒さを吹き飛ばせ!
DJ ピエール中野が発する大号令

凛として時雨での活躍はもちろんのこと、VIVA LA J-ROCK ANTHEMSのドラマーであると共に毎年DJも務め上げ、さらに昨年からはビバラポップ!のプレゼンターを大森靖子とともに務めるなど、ビバラにとっても欠かせない男、それがピエール中野である。

この日は夕方から降り出した雨の影響で40分遅れのスタートとなったが、ステージに登場した中野は「寒いんで体温上げていきます!」と意気込み、嵐の“A・RA・SHI”を投下。すると地面が濡れているにもかかわらず、オーディエンスは熱源でも見つけたかのようにはしゃぎまくる。それに応えた中野がヤバイTシャツ屋さん“あつまれ!パーティーピーポー”、SiM“KiLLiNG ME”、ゴールデンボンバー“女々しくて”をスピンすると、そこはもう熱狂のダンスフロアへと早変わり。さらにキュウソネコカミの“良いDJ”で<心臓のビート!!!!>と叫ぶと、GARDEN STAGEはもう中野の独壇場に。パンパンに膨れ上がった会場のボルテージをさらに引き上げるべくWANIMA“ともに”、ELLEGARDEN“ジターバグ”、10-FEET“goes on”が連打されるとさっきまで降っていた雨はどこへやら、大きなサークルが乱立したフロアには汗が飛び散り、その勢いはますますヒートアップしていく。

彼のアクトではもちろんアイドルの曲も外すことができない。AKB48“ヘビーローテーション”とPerfume“チョコレイト・ディスコ”の間にHi-STANDARD“Stay Gold”を挟んでキメたかと思うと、はっぱ隊“YATTA!”でカオティックな大円団を演出する。さらに一旦落ち着いたところで中野の「アジカンと迷ってきた人?」という問いかけに少なからずも手が挙がるとすぐさまASIAN KUNG-FU GENERATION“リライト”で応酬し、9mm Parabellum Bullet“Black Market Blues”、RADWIMPS“おしゃかしゃま”、サカナクション“アイデンティティ”という2010年前後のメドレーに繋いでいく鬼っぷり。

終盤に差しかかり、NGT48“Maxとき315号”で中野は「単純にいい曲なので早く騒動が収まってパフォーマンスが見たい」という切実な想いをぶつけると、オーディエンスからは拍手が巻き起こる。ジャンルや世代に関係なく、とにかくいい曲で盛り上がってほしいという中野のDJプレイはどこまでもまっすぐで、関ジャニ∞の“ズッコケ男道”でフィニッシュするとその想いが結実したかのような笑顔溢れる素晴らしい空間がGARDEN STAGEに広がっていた。

テキスト=栢下 錬

撮影=小杉 歩

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