- 5.4 SAT 17:00-17:35 CAVE STAGE
- TENDOUJI
夢を叶えた「愉快な仲間たち」が愛される理由
続いてCAVE STAGEに登場するのは「東京インディシーン屈指の愛されバンド」TENDOUJI。中学の同級生が集まり未経験のまま20代後半でバンドを結成、そこから数年で、いまやSXSWに出演を果たしたり、バンドが敬愛してやまないTeenage Fanclubの来日公演のサポートアクトをつとめたりと、遅咲きの夢を叶えつつある4人組だ。
その魅力は、まさに彼らが憧れるTeenage FanclubやPAVEMENTあたりに通じるような、一度聴いたら誰もが口ずさみたくなるグッドメロディと、シンプルなバンドアンサンブル。去年から注目度がぐんと高まっていただけあって、ビバラ初出演となる今回も、CAVE STAGEには開演前から沢山の人が詰めかけていた。
「♪オーレーオレオレオレー」のサッカーチャントをSEに4人がステージに登場し「へばってんじゃねえぞ、ビバラ！」と喝を入れて、ライヴは“Killing Heads”からスタート。“Get Up!!”“Kids in the dark”と、自然体のチャームに満ちたロックンロールを繰り広げる。ヨシダタカマサ(B)を中央に、アサノケンジ(Vo&G)とモリタナオヒコ(Vo&G)のダブルフロントマンが上手と下手に並んだフォーメーションで、オオイナオユキ(Dr)のビートも含めてバンド全体がひとつになって転がっていくようなプレイを見せる。
「最近は本当にビバ！なことが一杯あって」とMCで語ったヨシダタカマサがシャツを脱ぎ、中盤から後半はどんどんハッピーな展開を見せていく。アサノケンジが「こっちからむちゃくちゃいい顔が見えます」と嬉しそうな表情を見せて披露した“HAPPY MAN”では＜Pick pick me yeah＞（ここから連れ出してくれ）というサビのフレーズを全員が共に歌う。
「意外と夢って叶うもんです」というモリタナオヒコのMCを経て、ラストに披露したのは“Something”。笑顔と興奮でCAVE STAGEで満たしてバンドはステージを降りた。昨年11月にリリースされた彼らの最新作のEPのタイトルは『FABBY CLUB』というのだけれど、「愉快な仲間たち」というその意味は、4人だけじゃなく、このCAVE STAGEに集まった全員を指し示しているようにも感じられた。
テキスト＝柴 那典
セットリスト
1. Killing Heads
2. Get UP!!
3. Kids in the dark
4. D.T.A
5. Peace Bomb
6. HAPPY MAN
7. THE DAY
8. GROVPEEEEE
9. Something
撮影＝小見山 峻
