VIVA LA ROCK 2019

5.5 SUN 10:15-10:55 STAR STAGE
the telephones

朝一だろうが関係ないから踊ろうぜ!
ウィーアースタジアムディスコ!!!

昨年のVIVA LA ROCKで2年半ぶりに復活、祝祭のようなライブを行ったthe telephones。メジャーデビュー10周年となる今年は、年明けからツアーを行い、フェスにも多数出演と、年間を通じての活動となる。となれば、逆にバンドの現役感が問われることになるのも事実であり、ビバラでは初となるトップバッターとしての出演は、その試金石だと言えるかもしれない。

ミラーボールがキラキラと光り輝く中、サッカーシャツを着た4人が登場(ちなみにベースの長島涼平は、ビバラと浦和レッズとのコラボTシャツを着用!)。「朝一だろうが関係ないから、みんなで全力で、自由に、猿のように踊ろうぜ!」と呼びかけて、“Monkey Discooooooo”からライヴがスタート。お馴染みのシンセリフが鳴り出せば、スタジアムモードのさいたまスーパーアリーナも、巨大なダンスフロアに変身! 流石は埼玉の、ビバラの守護神。その求心力は相変わらずで、ブリッジを決めての石毛輝のギターソロももはや堂に入ったものだ。さらに、“Baby, Baby, Baby”ではノブが山車に乗って太鼓を叩きながらフロアを練り歩き、場内はさらに大盛り上がり。ホントに、愛すべき馬鹿だなあ。

「みんなにディスコの目覚めを与えるために、隣の隣の北浦和から来ました、the telephonesです!」と改めて挨拶をし、埼玉にちなんでサッカートークを展開すると、「サッカーボールではなくミラーボールを蹴るように、みんなを踊らせるぜ!」と“A.B.C.DISCO”へ。ポップなコーラスに乗せてオーディエンスが一斉に手を振ったのに続いて、ノブが埼玉ポーズからの「翔んで埼玉」(要は、ジャンプ)をレクチャーして、“Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!”。これは去年も思ったことだけど、ガレージロック的な初期曲よりも、少しBPMを落とし、音数も絞った後期のニューロマな曲の方が、今の時代の気分にはフィットしている。そして、ボトムの太いグルーヴを生み出すリズム隊、長島涼平と松本誠治の充実ぶりも改めて浮かび上がるというもの。

勢いそのまま終盤戦に流れ込み、スタジアムロック感たっぷりの壮大なコーラスと性急な4つ打ちが繰り返される“I Hate DISCOOOOOOO!!!”でさらに熱狂が加速すると、「スタジアムにふさわしいディスコを聴かせてくれ!」と言って、「ウィーアー」「ディスコ!」のコール&レスポンスから、ラストは“Love&DISCO”。飛行船が宙を飛び、再びミラーボールが輝くユーフォリックな雰囲気の中で大団円を迎えた。自らの役割を引き受けつつ、決して古びず、妥協せず。4人はどこでだって、誰だって、絶対に踊らせて、笑顔にしてみせる。埼玉の誇りを胸に。

テキスト=金子厚武

セットリスト

1. Monkey Discooooooo
2. HABANERO
3. Baby, Baby, Baby
4. A.B.C.DISCO
5. Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!~We are DISCO!!!
6. I Hate DISCOOOOOOO!!!
7. Love&DISCO

撮影=釘野孝宏

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