VIVA LA ROCK 2019

REPORT

KICK OFF VIVA!!! 【北浦和KYARA編】
2019年1月12日(土) ライブハウス北浦和KYARA
出演:ズーカラデル / w.o.d. / teto / ニトロデイ / YAJICO GIRL (※五十音順)

1月12日土曜日、ビバラの地元であるさいたまの北浦和にあるライヴハウス「KYARA」にて、ビバラ開催までのカウントダウンイベントである「KICK OFF VIVA !!!」が開催された。
the telephonesやドミコなどを輩出した「ロックを育てるライヴハウス」であるKYARAにて開催されたKICK OFF VIVA !!!は2度目だが、前回と大きく異なったのは「フリー=無料イベント」だったこと。スケジュール的に新年会ムードが残った時期だったこと、そしてより多くの人たちにさいたまのライヴハウスや新進気鋭のバンド勢を楽しんでもらいたいという気持ちを込め、敢えて無料パーティーとして開催した。

会場には多くのロックファンたちが整理券を求めて駆けつけ、大盛況&満員の中でライヴイベントは始まった。今回出演してくれたバンドは(出演順に)、「ニトロデイ」、「YAJICO GIRL」、「w.o.d.」、「ズーカラデル」、「teto」の5組。4組がビバラへ初出演となる個性溢れたニューカマーが集結し、楽屋でもそれぞれのオーラが交錯する独特のムードの中でそれぞれのテンション溢れるライヴが繰り広げられた。

それぞれのライヴの転換時間には、2階にあるロビーカフェで新年ならではの「アーティストやスタッフによる餅つき大会」が行われ、スタッフ曰く今までの餅つきの中で最高の仕上がりの餅がつけたという美味しい餅がオーディエンスにも配られ、とても寒い日だったが、心や喉があったまる瞬間がライヴや餅によって溢れる1日となった。

トリを務めてくれた群馬のロックバンドtetoのヴォーカリストである小池がMCで話した「2019年、きっと今年も吐き出す言葉よりも飲み込む言葉の方が多い一年になるんだろうな。でもだからこそーー」というメッセージが顕著だったが、素晴らしい可能性と衝動と音楽&バンド愛に満ちた5組は、それぞれのスタイルと姿勢で「言葉にならない思いをロックに込めて歌い鳴らするライヴ」を敢行してくれた。そのライヴに時に静かに、時に体を揺さぶりながら真摯に体験し続けるオーディエンスも、ビバラのオーディエンスにふさわしいソウルフルな空気を醸し出し続けてくれた。最高にカッコいいライヴ空間&空気だったーー。

この日が2019年初ライヴだったオーディエンスも、そして初ライヴだったバンドも多かったこの日のフリーライヴパーティー。終演後の打ち上げも全バンドみんな帰る時間を惜しみながら熱い交流を果たし合い続け、駅に向かうと今度はオーディエンスがライヴの感想をファミレスで熱く語り合う姿が目撃された、まさに最高の「音楽をキックオフさせた1日」だった。

次回の「KICK OFF VIVA !!!」は3月14日、ホワイトデー当日。
出演するのは「Creepy Nuts」、「SKY-HI」、「THE CHARM PARK」の素敵な3組。KYARA編とはまた異なるハピネスとムードが、東京は恵比寿のリキッドルームに漂うことと思う。