「ウェルカム・トゥ・VIVA LA ROCK!」

そう告げた金井政人(Vo/G)の第一声に、大きな歓声が沸き上がる。「皆さん、タオルを掲げてもらっていいですか!?」という彼の呼びかけに応えて、アリーナとスタンドに集まった1万人以上のオーディエンスが色とりどりのタオルを高らかに掲げる。さいたまスーパーアリーナを舞台に開催される新しいロックフェスティバル「VIVA LA ROCK」。その初日トップバッターのステージを任されたBIGMAMAは、華々しく鮮やかな、まさに祝祭のパフォーマンスを見せてくれた。

「一緒に歌って、新しいフェスの始まりをお祝いしよう!」

 

という金井の声に応えて沢山のコーラスが響き渡った “until the blouse is buttoned up”に始まり、“Swan Song”、“alongside”と序盤から高揚感あふれるナンバーを連発。続いては「ありがたいことに、新しいフェスの幕開けのトップバッターをいただきました。できるかぎりの準備してきたんで、どうぞ楽しんでいって!」と、今日がライヴでは初披露だという“NO.9”をプレイ。ベートーベンの第九“歓喜の歌”のメロディをモチーフにしたBIGMAMA流「ロック×クラシック」の新たなアンセムだ。

「僕、ロックフェスが大好きなんです。BIGMAMAというバンドは、ロックフェスに育てられたバンドだと思ってます」と、金井。後半も“#DIV/0!”や“秘密”など、疾走感あふれるビートとバイオリンの音色を活かしたバンドの代表曲を次々と披露。まさにロックフェスならではの、熱気と幸福感たっぷりの空間を作り上げる。ラストの“Sweet Dreams”でエモーショナルに締めくくった後には、今日5月3日が誕生日だという金井政人にケーキが贈られる場面も。

新しいフェスの誕生を祝うスペシャルなステージを見せたBIGMAMA。最高の幕開けを飾ってくれた!

(柴 那典)

セットリスト

1.until the blouse is buttoned up
2.Swan Song
3.alongside
4.No.9
5.Mr. & Mrs. Balloon
6.荒狂曲“シンセカイ”
7.#DIV/0!
8.秘密
9.Sweet Dreams