スーパーハイテンション!!!
各ステージの開演を知らせる印象的なSEは、昨日のSTAR STAGEで大トリを務めた「Mr.埼玉」ことthe telephonesの石毛輝によるものらしいが、POLYSICSは海外のバンドと共振する音楽性を含め、様々な意味で彼らの進むべき道を作った先輩バンドだと言っていいだろう。今日もハヤシ(Vo&G&Syn&Pro)は昨日の石毛にまったく劣らないハイテンションぶりで、“ACTION!!!”に乗ってステージに出てくるなり早速一発目のTOISU(the telephonesで言うところのDISCO!ですね)! 続けて、ファンにはおなじみの振り付けで盛り上がる“Buggie Technica”や“Young OH! OH!”、ハヤシがギターを下ろして客席を煽りまくる“Digital Coffee”、そしてキラーチューンの“Baby BIAS”ではサビに合わせて会場中がハンドクラップ!!!
本日2度目のTOISU!に続くMCでは、「なんだこのステージ、屋内なのに日が射してる! ポリのライヴは雨が降ると言われてるけど、これで安心じゃねえかー!」と笑いを誘い、後半戦も、ハンマービートがひたすらに高揚感を生み出す“発見動物探検隊”、ハヤシがキーボードを肩から下げてノイズを生み出す“Mega Over Drive”、大合唱の“Let’s ダバダバ”と、勢いは止まることを知らない。国内外を問わないツアーで鍛えられた3ピースの激タイトな演奏をベースとしながらも、とことんお客さんを楽しませようとする圧倒的にエンターテイメントなステージ。何よりこのライヴに対する向き合い方こそが、the telephonesとPOLYSICSに通じる、彼らの最大の素晴らしさだ。
フミ(B&Syn&Vo)がメインヴォーカルを取るパンキッシュな“Lucky Star”から、凡百のメロコアバンドが尻尾を巻いて逃げ出しそうな疾走ナンバー“Shout Aloud!”、最後にもう一度ダメ押しのTOISU!を決めて、大きく手を振りながらステージを後にするまで、一時たりともお客さんを飽きさせない盤石の素晴らしいステージだった。
(金子厚武)
セットリスト