煌めくメロディを
気合いの入ったあなた達へ!
CAVE STAGEの3番手はSuck a Stew Dry。ステージいっぱいに焚かれたスモークの中に5人が登場すると、すぐさまジャギッとしたギターが鳴らされ、披露されたのは疾走ナンバー“遺失物取扱所”だ。トリプルギターの重厚な響きを飛び越えるようにシノヤマコウセイ(Vo&G)の歌と言葉。その表情がとても印象的だった。心から楽しんで歌を歌っているのが、目と耳から伝わってくる。
続く“七階”は、トリプルギターの不穏なフレーズが絡み合うことで独特のグルーヴが生まれ、オーディエンスも思い思いに体を揺らし始める。さらに、そのフロアの様子を見たフセタツアキ(G&Cho)が「気合いの入ったあなた達のために、気合いの入った新曲を持ってきましたよ!」と発し、“アイドントラブユー”という名の新曲が披露された。スピーディーな展開に小気味よくリリックがハマっていく楽曲で、フロアはさらにヒートアップ。熱気が凄い。
突如、フセが「俺がVIVA!って言ったら、みんなはLA ROCK!って言ってくれ!」と言い出し、シノヤマの「LA ROCK!って語呂悪いよ」という制止も聞かず、暴走気味にコール&レスポンスを強行する一幕も。
最後に放たれた“世界に一人ぼっち”まで、煌めく表情のまま駆け抜けていくような圧巻のライヴだった。
(矢島大地)
セットリスト