VIVA LA ROCK 2021

MESSAGE

2O21.5.19

5月1日から5日まで、5日間にわたり開催しましたVIVA LA ROCK 2021ですが、終演から2週間が経過しました。
5月19日に至るまでに参加者の皆様、出演アーティスト並びに関係者の皆様、そして関わってくれた多くのスタッフからの感染報告はございませんでした。
よって、本フェスの開催による新型コロナウイルスの感染拡大はなかったとみなし、このことをもってVIVA LA ROCK 2021の成功、および終了を宣言したいと思います。

開催前からどんな感染症予防対策を行うのか?を徹底的に考えました。そうして作ったガイドラインについて様々な感想やご意見をくださり、実際の開催期間中にそれらを遵守し、何よりもこの春の音楽フェスを自分達が成功に導くんだ、それが今後の大好きな音楽やシーンのための一歩となるんだという姿勢で臨んでくださったのは、参加してくださった皆様でした。
開催前から「やるのか? やるなら応援するし、精一杯できることをやるぞ」、「久しぶりのフェスという現場を作ってくれてありがとう。成功させるべく自らいろいろなルールを率先して守り、それをみんなに伝えて行くぞ」とあたたかくも強いメッセージを送ってくれて、実際のライヴにおいても今まで以上の想いと熱量を持ってオーディエンスを肯定し、このフェスを肯定し、共に今後へ向けて踏み出すべく、日常でも万全の感染対策を行いながらさらに音楽を楽しめる現場を取り戻そうと、通常のライヴとは異なる感慨を持って臨んでくださったのは、出演アーティストの皆様でした。

5月5日の終了後も、まったく気を許さずに過ごされている旨をSNS等のメッセージでいただき、ありがたいと思うと共に、それ以上にこういった「自分の好きなこと、大切なことのために、その何かを守る」という考え方と行動こそが、自分自身のみならず周りを大切にすることに繋がるんじゃないかということを、皆様からビバラが教えていただいたと実感しております。
アーティストの姿勢やメッセージを参加者の皆様が心身ともに受け止め、そしてその皆様の意志が音楽フェスティバルをまさにフェスティバルにしていく。
しかもそんな皆様のSNSなどを通じた声が、世の中に対する音楽シーンの生々しい本音として拡散していく姿に、我々主催側が勇気づけられることが本当に多かった開催でした。単にフェスを楽しむ以上の大切なお気持ちをもってご参加いただいたことを、心の底から感謝いたします。
この気持ちのまま夏、秋、冬と過ごし、少しずつでも階段を上りながら、また来年の春にご一緒できることを、本当に頑張ってフェスやみんなを守り抜いた多くのスタッフと共にお待ち申し上げます。

今回のチケット販売枚数は、5月1日 10,000枚、2日 10,000枚、3日 9,500枚、4日 9,700枚、5日 9,700枚、合計48,900枚でした。
そして着券率(購入された方が開催当日に実際にいらっしゃった率です)は5日間平均で93%という、コロナ禍であることを度外視しても極めて高い数字だったことをお伝え申し上げます。本当に皆様が特別な気持ちを抱いて参加してくださったことを、数字からも強く噛み締めております。

正直、一つや二つのフェスの開催がライヴやエンターテイメントの未来を大きく変えられるとは思ってもいませんし、実際にさらに様々なことが難しくなっている現状の中で、エンターテイメントも苦闘しながら様々な判断、行動をしています。
今回のVIVA LA ROCK 2021は「敢行」という言葉通り、まさに敢えて開催することにこだわり続けました。これが正解だと思って開催したわけではありません。正しい、間違いを超えたところで必ず誰も感染させずに、苦しい思いをさせずにフェスを行うのだと覚悟した上での我々の決断がこの形だっただけで、開催を断念することが必ずしも間違いではないし、同時に開催することだけが前進に繋がることでもないと思っております。
その上で、今後のフェスティバル、ライヴ、ツアー、エンターテイメント全般があるべき場所を1日も早く取り戻すことを願い続けようと思います。

VIVA LA ROCK 2021は、このご挨拶をもって終了いたします。
重ね重ね、皆様に心より感謝申し上げます。
皆様のご尽力のおかげで、こうやって晴れ晴れしく終了をお伝えすることができました。
みんな、本当に、本当にありがとうございました!!

鹿野 淳(VIVA LA ROCK責任者)