「埼玉、最強!」

熱く盛り上がるバンドたちが続々と登場するVIVA LA ROCK幕開けの1日目。トップバッターのKEYTALKに続いてVIVA STAGEの2番手に登場したのはdustboxだ。バンド結成15周年を迎えた彼らは、実は埼玉出身。地元ならではの気合の入ったステージを見せてくれた。

SEの“New Cosmos”に乗って意気揚々とステージに現れたSUGA(Vo&G)、JOJI(B&Vo)、REIJI(Dr)の3人を大きな歓声が迎え入れる。1曲目“Right Now”からフロア前方のオーディエンスは一気に沸点に達したかのような盛り上がりだ。若いキッズだけでなく、後方には小さな娘や息子を肩車して親子で楽しむお客さんも見える。

「さいたまスーパーアリーナ! 真っ昼間からdustbox、お邪魔します!!」

と、SUGA。中盤は“Not Over”“Try My Luck”“Still Believing”とファストナンバーを次々と投下していく。REIJIの叩き出すパワフルなビートが地面を揺らし、SUGAとJOJIのハーモニーが痛快に響く。

「俺たちこれまで、いろんなフェスで出るときに“FROM TOKYO”と書かれることが多くて。でも“FROM SAITAMA”です! 埼玉県草加市!」と、JOJI。演奏中にもオーディエンスに向かって「埼玉!」と何度もコールし、「いつか向こうのステージでやってやる! だって埼玉愛してるもん!」と、地元愛と意気をMCでも爆発させていた。

「まだまだ元気ありますよね!? ここで全部使い果たしていいんじゃないの!」と、終盤も“Break Through”“Hundle Race”とストレートなパンクロックを全身で鳴らす3人。REIJIがドラムセットの上に立ち、SUGAが「俺らのライヴ初めて見るとか、そういうの、関係ないからな! みんなで混ざっちゃおうぜ!」と煽る場面も。オーディエンスのテンションも否応なしに上がる。

「最高だね! またどっかのライヴハウスで会いましょう」と、ラストは“Tomorrow”。大合唱を巻き起こし、「埼玉、最強!」とJOJIが叫んで終了。エネルギーの塊のようなステージだった。

(柴 那典)

セットリスト

1.Right Now
2.Riot
3.Not Over
4.Try my luck
5. Still Believing
6.wall of ice
7.jupiter
8.Sun Which
9.Break Through
10.Hundle Race
11. Tomorrow