最高のロックンロール・パーティー
開幕!
お馴染みの出囃子・Sam Cooke “SOUL MAN”に迎えられ、STAR STAGEに姿をあらわしたのは、THE BAWDIES。「1・2・3!」の鋭いシャウトを合図に“IT’S TOO LATE”でパーティーは幕を開けた。ビートの効いたチューンを初っぱなから叩き付け、ギアの回転数を一気に上げる。
「みなさん! 音楽はみんなで楽しむと、すさまじいパワーを持つんです!」と力強く言い放った、ROY(Vo&B)。4人の奏でるグルーヴィーなリズムに煽られ、踊りだす観客達。フロアは大きく大きく揺れる。粘っこく濃厚なソウル汁たっぷりで演奏されたのは、“LEMONADE”。優しくも力強く演奏された、このスイートなラブ・ソングはオーディエンスとTHE BAWDIESの理想的な相思相愛関係を表しているかのようだった。
「楽しいとか苦しいとかそういう感情は常にみなさんの胸の中にあると思います。でも、それが時に爆発して外に出てしまうことがある。この表に飛び出してしまった感情そのもの……それをロックンロールというんじゃないでしょうか! それを振り切って飛び出させてください!」
そんなROYの言葉を呼応するかのように会場の温度はどんどん上がっていく。ホットなカッティングからはじまったダンスチューン“B.P.B”では、TAXMAN(G&Vo)が「最高のロックンロール・パーティーにしようぜ!」と煽りまくる。
少年のような笑顔で、“HOT DOG”を演奏する4人。腰が自然と動いてしまうようなロックンロール純正のセクシーなグルーヴとピュアでイノセントな青臭さを併せ持つ、彼らはやっぱり「ズルい」!
“KEEP ON ROCKIN’”ではコール&レスポンスを繰り返し、VIVA LA ROCKのオーディエンスとロックンロールを介した濃密なコミュニケーションを存分に楽しんだ、THE BAWDIES。最後は、会場全体を巻き込み「わっしょい!」とシャウトし、THE BAWDIES流の最高のロックンロール・パーティーを締めくくった。
(江波戸 日)
セットリスト