2018.04.03
お待たせしました、今年のタイムテーブルを発表させてもらいました。
この発表のだいぶ前から他の同時期フェスと比較してビバラのタイテ発表が遅すぎるとお叱りの言葉を沢山いただいていました。このフェスは埼玉県内の居住者に向けての出演アーティスト発表前の超先行チケット販売という特殊な行事があるので、開催発表やチケット販売の開始がとても早いのですが、その時も例年「ビバラ早すぎね?」という言葉をいただきます。なんか、なかなか世の流れやムードに合わせることができないマイペースなフェスで申し訳ないなあと思い悩みますが、タイムテーブルの発表も毎年この時期にやることに合わせて様々な状況を整えて行くので、今年もこの時期になりました。待っていてくれて、さらに注目までしてくれて、本当にありがとうございます。
僕らフェス側が一番緊張する瞬間、それが毎年このタイムテーブルを発表した瞬間です。
どんな流れでみんなに1日を過ごしてもらうかを考えながらタイムテーブルを作るのですが、こればっかりは本当に正解がないもので、逆にいえば、よくぞこのフェスはこれだけ素晴らしいアーティストやバンドに集まってもらったもんだ、よくぞこれだけ多種多様なロックが牙を光らせて響かせる空間が生まれるものだと心底感動するのですが、そんな悠長なことを言っている場合ではありません。何故ならば、タイムテーブルこそがビバラと参加してくれるみんなを繋ぐ糸になるからです。大切に大切に、今年もそのロックと時間の糸を編みました。
去年からこのフェスは、それぞれの日に割と明確な音楽観やムードを位置付けるスタイルで出演アーティストの出演日を決めてきました。今年もそれを引き続き実行したつもりです。なので、人によっては「好きな音楽やアーティストが1日に多過ぎて、全部見切れないじゃないか」という、これまたお叱りを頂くことも多く、場合によっては去年のクリープハイプとyonigeのように、同じ時間に同じフェスの違うステージで「なんでこの2バンドを重ねるんだ、ビバラは!」という、同じMCをされるようなこともありました。それでも全部観て欲しいのです、体験して欲しいのです、発見して欲しいのです。その気持ちを込めて、今年も本当にドキドキしながらタイムテーブルを公開します。
そんなハード・トゥ・ハードなタイムテーブルを含め、今年のビバラは過去4年間からの大きな変更を加えました。
一番大きな変更と挑戦は、「VIVA! STAGEと、その導線」です。
VIVA! STAGEとSTAR STAGEの間の移動導線がビバラの最も明確な難題で、そのことと毎年真摯に向かい合い続けてきたつもりですが、今まで以上に導線のための変化を加えました。
それはVIVA! STAGEのステージ自体の向きを90度変えることで、新しい導線を確保しようというものです。
今までのVVA! STAGEのバックエリアだったスペースから階段を通じて屋外、つまりVIVA LA GARDENに一度退出してもらい、その屋外も楽しんでもらったり、再びメイン入場口からさいたまスーパーアリーナ内に入ってもらい、再びライヴを楽しんでもらう新しい導線です。この導線で移動が快適になることを願いながら、全力でオーガナイズして行きます。
そのVIVA! STAGEとSTAR STAGEには、今年から最高のプラスアルファを導入しました。
それは「スピーカーシステムを抜本的に増強した」ことです。
この2ステージは今までのスピーカーに加え、中盤から後方、そしてSTAR STAGEではスタンド席全体に向けて新しいスピーカーを増やすことにより、音がよりダイナミック、かつ太く分厚く、そしてクリアなサウンドになることと思います。室内フェスの醍醐味は音楽に対する快適性です。サウンドの邪魔をするものがない空間だからこそ、最高の音響フェスを目指したい----そんな気持ちを込めて、今年からさらにいい音、さらなる爆音でロックを楽しんでもらおうと思います。
記念すべき5回目の開催で、有り難いことに今年は3日間に渡って合計7万5千人もの方々が参加してくれることが確実視されています。その7万5千人の方々に向け、ビバラは今一度原点に立ち返ってロックフェスを運営し、そして一緒にロックで遊ぼうと思います。
ロックのマーケットを活性化し、埼玉県内の音楽シーンを活性化する----そんなフェスに本当にするべく、今年のビバラは他にもたくさんの企画とメッセージを掲げて開催します。
(「埼玉県×ビバラ「You’ll Never Live Alone」プロジェクト」メッセージ)
快適な都会の屋内ロックフェスならではのすべてを見つめ直し、今年もあなたに一生懸命遊んでもらいます。
今年はビバラポップ!という姉妹フェスも誕生しました。そちらも本日、出演アーティストの最終追加発表をしました。初回にも関わらず、最高の出演アーティストに恵まれ、新たな門出を遂げられそうです。
5年目のビバラは、5年間も幸福なフェスでいられた感謝と感慨を胸に開催します。
チケットは5月3日の1日券以外はほぼソールドアウトしましたし、この日も僅かな枚数しか残っていません。例年のごとく若干数の当日券分は確保していますので、当日券はお出ししますが、なんせ若干数です。今後、2度に渡ってビバラ特有の「チケット・キャンセル・システム」によって戻ってきたチケットを再販売するので、そこも引き続きご注目ください。
あと1ヶ月後、すべてを忘れて最高のロックと遊びまくってください!!
VIVA LA ROCK プロデューサー 鹿野 淳