VIVA LA ROCK 2021

MESSAGE

2O21.4.9

5日間、合計75組におよぶ出演アーティストのタイムテーブルを発表しました。
毎回、タイムテーブルを発表した後で、いきなりチケット販売が大きく動きます。
最初の頃はそれが不思議で仕方がなくて、「すでに各日の出演アーティストの発表はしているのに、それを時間の流れにしただけで、なんでこんなにも動きが変わるんだろう」とまで思ったものでしたが、やがてわかったんです。タイムテーブルを発表するまでの出演ラインナップはフェスのための存在みたいな感じかもしれないけど、タイムテーブルという時間軸に落とし込まれたことによって、オーディエンス、参加者のための生々しい存在にそのアーティストや音楽がなるんだってことが。それほどまでにタイムテーブルというのは出演されるアーティスト、来場されるオーディエンスにとってリアルなものだと思い、今回も何十回も書き直して書き直して、ようやく今、みんなの元に放たれていきました。VIVA LA ROCK 2021という、たったひとつしかないストーリーがここにあります。みなさんの頭の中でイメージしていただければ幸いです。

間違いなく、とんでもない5日間になります。とんでもないタイムテーブルを作ることができましたし、それはとんでもないアーティスト、バンド、ロックが2年ぶりのさいたまスーパーアリーナでのVIVA LA ROCKに来てくれるからです。
そしてそのとんでもなく最高なアーティスト、バンド、ロックが今回一番求めたものは、「目の前にみんながいる前でやりたい、そんな貴重なフェスに久しぶりに出たい」というものでした。本当にそのお気持ちは、とても切実なものだったんです。それを受けて75組のライヴが行われるということを、どうか心の片隅に留めておいてください。あなたの目の前でライヴをしたい気持ちひとつで彼ら彼女らはやってくるということを。
僕らもタイムテーブルを作りながら、ものすごく興奮しました。この興奮は刹那的なものではなく絶対的なものだと改めて実感しつつ、こうやって皆様にお届けして思います。
やはり今回のVIVA LA ROCK 2021というロックフェスティバルは、特別なものになると思います。
具体的にステージの位置や考え方も、移動を少なくしてもらうために考え直しました。アリーナ面は前方がスタンディング、後方が椅子席という変則的な開催となります。
さいたまスーパーアリーナ館内の使い方も過去の開催とは大きく代わり、具体的に言えば今まで屋外エリアにあった飲食エリアのほとんどを館内に移しています。
エリアマップを公開していますので、事前に見ていただいてイメージしながら参加してくださいませ。

1年に1度だけ、このビバラでライヴをするバンド、VIVA LA J-ROCK ANTHEMSのゲストヴォーカル、および新たなバンドメンバーを、タイムテーブルと同時に発表しました。
ゲストヴォーカルは今回は5組、アイナ・ジ・エンド、石原慎也(Saucy Dog)、ナヲ(マキシマム ザ ホルモン)、藤井 風、MAH(SiM)です。
そして伊澤一葉がバンドのメンバーになってくれます。
今回で6度目のアクトになりますが、結成当初からのメンバーである津野米咲さんがご逝去されたことを受けてのライヴという、言葉に表せない気持ちを音や歌に託すものにもなることと思います。どうかビバラの大切な顔のひとつであるアンセムズを、心の底から楽しんでください。よろしくお願い申し上げます。

開催までもう、3週間に迫ってきました。日々お身体を大事にし、感染対策を行いながら当日をお迎えください。
そして参加される当日は、どうか寄り道をせずにさいたまスーパーアリーナまでお越しください。さらに帰りもまた、寄り道をせずにご自宅へお帰りください。
あとはVIVA LA ROCK 2021があなたをそっとお守りするよう、全力を尽くします。
今までとは違うルールの中でロックフェスを行います。それは制約が複数ある中でのものですが、その制約以上の尊いものや力や希望がロックフェスの中にはあるはずだと確信して、VIVA LA ROCK 2021を行います。
今まで以上に「あなたと一緒に作っていくビバラ」に必然的になります。
心の底から申し上げます、「このフェスの成功を共に作り上げてください」。

そのためにも館内でのマスク常時着用や消毒の徹底、ソーシャルディスタンスの確保、椅子席の席取りを絶対にしないこと、などを遵守してくださいませ 館内の椅子席はすべて1席空けになっていて今までよりも解放感を得られるかもしれません。しかしだからと言って、荷物の置きっ放しは、そのまま誰かが座れない、休めない、困るということにダイレクトに繋がります。
各日1万人前後という人数での開催です、言うまでもなくスペースは充分にあります。
ちょっとした気持ちや行動ひとつで、久しぶりのビバラのスペースをピースフルなものにすることができると思って行動していただけることを、心から願っています。

最後になりますが、1年以上にわたり、そして今なお最前線で新型コロナウイルス感染症や患者の方々と懸命に向かい合っていらっしゃる医療従事者のみなさまに心からの敬意と感謝を捧げると共に、大変な想いをされている多くの方々に平穏な日々が訪れることを、ワクチンが1日も早くみなさまに行きわたることを、願っています。

万全の準備を行い、さいたまスーパーアリーナで待っています。
VIVA LA ROCK 2021、本当に開幕します。

鹿野 淳(VIVA LA ROCK プロデューサー)